オーバーヘッドスポーツの理学療法 ~肩関節治療編~
どうも肩関節機能研究会の郷間です。
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2月は下肢体幹編、3月は肩関節評価編とお付き合いいただきありがとうございました。
遂にオーバーヘッドスポーツの記事もこの記事をもって完結となります。
今回は3月に掲載した肩関節評価編の続編となる”肩関節治療編”についてお話していきたいと思います。
前回までの記事を既に読まれている方もいると思いますので、肩関節10項目評価についての詳細は割愛させていただきます!
簡単にまとめた10項目の表だけみて思い出してみてください!
皆さん覚えていましたか?
もし詳細を思い出せなかった場合は、⇩こちらの記事⇩を読んでみてください☆
では、本題に入っていきたいと思います。
先に言っておきます。
肩関節テストは10項目ありますが大まかなパターンさえ掴めれば
治療はとても簡単です。
先日は10項目のテストを紹介させてもらいましたが、陽性の割合ももちろん異なります。
私が直近3年間で関わらせてもらった60人前後の外来患者(投球障害肩の選手)で最も多い陽性テストは
となります。
もちろんRooseやEET、EPT、SSP、ISP、SSCも陽性の選手はたくさんいますが、上記4項目が圧倒的です。
そして、この4項目を介入することで他のテストも陰性になるケースを臨床現場でも多く経験しています。
そこで、今回は陽性の多い4つのテストの問題点に対するお話をしていきたいと思います。
え?治療法じゃないの?と疑問に思った方も多いと思います。
治療方法はセラピストによって無限に選択肢はありますよね。
セラピストによっても力や体格も違いますし、患者によっても状況が全く異なります。
ですので私は『これが絶対よく治る方法だよ!!』というアドバイスはできません。
ですが『ここが問題かもしれないよ!!』というアドバイスはできます!
私の治療法はあくまで参考として受け流してもらっても結構です☆
問題点さえわかれば、あとは皆さんの培った技術で患者さんは治ると信じています😊
それではさっそく確認してみましょう!
①CAT(Combined abduction test)
CATの治療で最も重要なことは
『肩甲上腕関節実質の外転角度を拡大すること』であり、
肩甲骨代償を伴う外転角度を拡大することではありません。
では外転運動を制限する組織は何か?
そうです。前額面から見た肩関節内外転軸の下方を通過する組織です。
その中でも、私が重点的にアプローチしている組織は
肩甲下筋下部線維、大円筋、小円筋、上腕三頭筋長頭腱です。
肩甲下筋はなんとなくイメージできると思いますので今回は割愛させていただきます。
皆さんは、挙上時の腋窩周囲の解剖位置関係ってイメージできますか?
昔、後輩に『挙上した状態の解剖書のイラストが見つからなくて全くイメージできません』と言われました💦
挙上時の大円筋、小円筋、上腕三頭筋長頭腱の位置関係は以下のようになります。
これを見てもらうとイメージできると思いますが、小円筋、大円筋、長頭腱は挙上時に肩甲上腕関節の下方をハンモックで包み込むように位置していることがわかります。
このハンモックが硬いとどのような現象が生じるか?
答えは
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