自動挙上運動と腱板断裂の関係
どうも肩関節機能研究会の郷間です。
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今回は、先日開催させていただいた
『肩研ウェブセミナー セラピストが学ぶ画像読影』で説明しきれなかった内容を記事にまとめてみました。
本記事を読んでいただくことで腱板断裂の見方・考え方がほんの少しだけ変わるかもしません。
最後まで読めますのでぜひご一読ください(^^)
⇩次回は6月23日㈭21:00~23:00に開催されます⇩
今回のキーワードは以下の3つです。
①自動挙上
②偽性麻痺
③腱板断裂
みなさんは腱板断裂で自動挙上が困難な患者さんを担当したことはありますか?
私は非常に高い確率で関わらせていただく疾患・主訴が腱板断裂後の自動挙上困難です。
こんな自動挙上困難な患者さんに関わるとき、みなさんは感覚的に臨床をしていますか?
とりあえずカフエクササイズをやってもらっていますか?
それともデータベースで戦略的に行っていますか?
私は整形外科疾患(上肢)において腱板断裂ほどデータベースで戦略的に行う必要がある疾患が思いつきません。
言い方を変えると、戦略的に介入することで非常にレスポンスのいい疾患が腱板断裂であると考えています。
今回はそんなデータベースでの戦略的アプローチの一部をご紹介していきたいと思います。
自動挙上困難=偽性麻痺?
そもそも“偽性麻痺”とはどういった定義なのでしょうか?
偽性麻痺に関する16の研究による偽性麻痺(Pseudoparalysis)の最も一貫した定義は『自動(能動的)挙上が90°未満の大規模な腱板断裂』とあります¹⁾。
それらの研究には①こわばり、②外旋機能、③関節炎の有無、④神経学的要素、⑤疼痛が一貫していませんが、国内外の文献を読んでもそのほとんどが『自動挙上が90°未満の大規模な腱板断裂』の定義と大きな解離はなさそうです。
ということで基本的には
自動挙上困難=偽性麻痺ではなく
自動挙上が90°以上困難=偽性麻痺という解釈でよさそうですね。
偽性麻痺となる腱板断裂パターン
偽性麻痺の定義を理解したところで、どのような条件のときに偽性麻痺が生じるのかを説明していきます。
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