少数意見と多数意見

今日は少数と多数について徒然と…。

世の中、少数意見と多数意見だったらどうしても多数意見の方が勝ってしまう。多数決という言葉があるように、大多数の人がそう思ったのならそっち側になってしまうというルールだ。

だが、この多数意見というのが果たして本当によいものであり、最良だとは限らない。だから、少数意見の方が本質的によいことを言っていても、多数意見によって抑え込まれてしまう場合が多々ある。

これはマイノリティーの世界でももちろん多く存在するルールだ。

HSP気質というのは、本当にここ数年で脚光を浴びてきたようなもので、いまだにHSPという言葉さえも知らない人が大多数だと思う。

HSP気質の特性は、大多数の人から見ると印象はよくなかったり、好ましく思われない場合が多々ある。

繊細過ぎて困っている事、それを理解されずに苦しんでいる事、大多数とは違う自分の特性で孤独感を感じている事、受け入れられずに否定されている事……多分、HSP気質の人なら誰しも経験した事があるのではないだろうか。

大多数の意見が世の中を動かしているので、少数意見のHSP気質の人達の声はなかなかに届きにくいし、理解もされにくい。困っていたり弱っていたりしても、その特性じたいが理解されにくいものも多いので、ストレスを感じたり孤独を感じたり、自分を責めてしまう事が多い。

多様である事を認め合える世の中なら、こういう少数意見も声を上げやすいが、今の世の中は大多数の意見が正しいと思う人が多い世の中なので、小さい声を上げてもただ異端扱いされてしまう事が多い。

本当はもっと少数意見も世の中に認知してもらえるようになると、誰にでも生きやすい世の中になるのではないだろうか。

ただ、少数の意見を尊重する世の中になってくると、大多数の意見を持つ人はその数の圧倒さで少数の意見をないことにしようとしてくる。

近年、ジェンダーフリーだの、禁煙推進だのと少数意見が尊重されだしてきてはいるが、まだまだ小さな声は大きな声にかき消されてしまう事が多い。

でも、少数の意見こそ、大多数の意見からこぼれ落ちてしまっている『何か』を訴えている事が多いと思う。少数意見が全て正しいとはいわないが、大多数の意見が良しとされていたことが年月を経て、いつしか少数の意見が正しかったりするときもある。

大多数の意見の中で、少しでも少数の意見に耳を傾けてくれる人がいてくれて、お互いに尊重し合えるような考えを持ってくれる人が少しでも増えてくれることを願っている。


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