仕事の早さとは優しさかもしれない、という自戒
こんばんは、ふじじゅんです。西久保さんの「NO敵意 IN CAR」ステッカーをもらってとてもハッピーなのでそのテンションのままnoteを書きます。
今日書くのは優しさのお話です。最近↓のTweetみたいなことを考えるシーンが多いです。
割とゆるふわツイッタラーの僕なんですが、たまに真面目なことも考えるんです。
会社の価値観のひとつ「早いほうがカッコいい」
といいますのも、つい先日会社の中間評価がありまして、その中で弊社SmartHRの価値観のひとつに「早いほうがカッコいい」があり、これらに即した行動ができているかどうかが問われると。
ありがたいことに今期より昇格しまして、マーケティンググループのメディア・広報ユニットのチーフを担うようになりました。簡単に言うと、プレイヤーでありつつ、ユニット全体を推進する、いわばプレイングマネージャー的な立ち位置ですね。
そうなると、以前の等級と現在の等級とでは、求められる価値観行動も異なるだろうと。
具体的には、プレイヤーとして求められてきた個人で完結する範囲の早さのみならず、ユニット(あるいは横断型のプロジェクト)全体の早さを促進できるかが重要なのではないかと捉えました。
※ ちなみに弊社の評価制度や価値観等については、下記の35ページと36ページに詳しくまとまっているので、ぜひごらんください!
個別最適から全体最適への転換点
まず、個人で完遂できる範囲の仕事の早さは、ある程度属人的でも個人の中に再現性があるので、多少プロセスが粗くとも成果を発揮しやすい。むしろそのほうが最大限力を発揮できるような人も中にはいらっしゃることと思います。
一方で、「ユニット全体の早さの促進」 is 何なのか?
こうなってくると、自分だけでは仕事が完遂しないことが増えてくる。ともすると、これまで個別最適の観点で発揮してきた早さではなく、全体最適の観点での早さに視座を変えていく必要がありそうです。
【仮説】全体最適の早さ is 優しさ
では、「全体最適での早さ」 is 何なのか?
これは、結果的な早さだと思いますが、ここで大事なのは持続的に成果を創出していくための再現性があるかどうか。
という観点で見ると、たとえばこんなことが大事なんじゃないかと思います。超シンプルです。
(一例。突き詰めればもっとあるはず)
☑ 前提となるコンテキストを共有する
☑ 意思決定のプロセスをログに残す
☑ 決定事項をログに残す
☑ ネクストアクションを明確にする
☑ 担当者を明確にする
☑ 期限を明確にする
上記を丁寧に実行しているときは、スムーズにパスが回り、結果的に早くなりやすいなと。
なぜならば、工程間における認識齟齬や情報格差を防止できるからです(個人の感想です)。見てわかる通り、決して難しいことではありません。
これらは、平たく言うと優しさなんじゃないかと思います。
「仕事が早い人は、ボールを持たない」と言われることが多いかなと思いますが、同様に関係各位にもボールを持たせない工夫、つまり優しさが必要なんじゃないかな。爆弾ゲームにしてはいけない。
逆に、たとえ個別のパススピードが速くても、伝言ゲーム化してしまっては、着地点を誤ったり、ボールコントロールに時間がかかって次のプレーが遅れたりすることも考えられます。
(過去の自分を振り返って結構思い当たるフシが多かったので、自戒の念もこめて)
受け手の意思表示もまた優しさ
じゃあパスの出し手が思いやりを持てばいいかというと、それだけではまだMAXではないかもしれません。
なぜなら、受け手がいてこそ成立するものだからです。
そもそも前提として、仕事を進める上では、ゴールのイメージや、その間に誰がどのように関わってどのようにプレーするのかは、多少なりとも計画時点である程度イメージつきやすいかなと思います。
と考えると、ゴールに近い人から逆算して、「自分がとるべきアクションに必要なのはこういうパスだ!」と受け手が意思表示をできると意思疎通が捗りそうだなと。サッカーなら足元に強いパスがほしいのか、フワッとした浮き球のスルーパスがほしいのか、みたいな話ですね。
パスの出し手が、先述した6項目等を出すのを当たり前と思わずに、それらがあると進めやすいことを受け手が自ら伝える。欲を言えば、ボール保持者の議事録等に目を通し、自分のターンで必要と想定される意思決定に情報の不足があれば、ほしい情報を先立って頭出しして伝えておく。
……などなどこのような、パスの出し手に向けた受け手の意思表示も優しさの一種だと思うんですね。
補足
持続可能性や再現性という観点では、気持ち良さも大事ですよね。その時の仕事に限らず、将来的に「この人と仕事してると気持ちいい、清々しい、テンションあがる」みたいな。
パスの出し手も受け手も、相互に愛情やリスペクトを感じられるコミュニケーションだとより精度もスピードも増しそうです。
フィードバックを求めやすい、あるいは受け止めやすいのはもちろん、相談ごとやアラートも気軽に上げやすくなりますからね。
余談ですが、的を射たフィードバックも、関係性によっては受け止めがたいというのは、非合理な生き物である以上、いくらでもありうると思います。フィードバックって素直に受け止められてこそやっと価値が生まれると思うので、伝えるに終始せず相互に納得できる関係性を築くの大事そうです。
おわりに
最近、僕自身抜け漏れが多くなっていると感じるんです。恐らく、パスを受ける際に出し手に対して、こちら側がほしい情報が何なのかを明確に伝えられていなかったからなんじゃないかなと。
今後も自身のフェーズがマネジメントへと差し掛かるにつれて、携わる領域は次第に広がるに違いないので、より仕事の進め方は重要になってくる。特に広報まわりの業務は、急遽対応が必要な差し込み事項が日常茶飯事。
これらの対策もかねて、確実かつ全体のスピード向上も促進できるよう、優しい進行を心がけたいなと思ったふじじゅんでした。
西久保さん謹製「NO敵意 IN CAR」。
敵意を一切感じない、優しさあふれるステッカーです。