【考察】「記事PVの高低」に見る、マーケティングリサーチとしてのオウンドメディアの可能性について
やっほー、fujijunです🎅
このnoteは、「インハウスエディターアドベントカレンダー 2021」の20日目としてお届けします。
どんなネタでnoteを書こうかと迷った挙げ句、noteを書き出す前にウォーキング・デッドのファイナルシーズンを見始めたらこんな時間になってしまいました。
こりゃまずいなと思いつつ眠い目をこすりながら、最近感じている「マーケティングリサーチとしてのオウンドメディアの可能性」について考察してみようと思います。
「PVの高低がわかること」にもオウンドメディアの価値がある
オウンドに限らず長らくウェブメディアをやっていると、(読者の課題解決につながる内容であるかというのは大前提として)「この記事はPV伸びる、伸びない」って肌感覚はつかめてくるんですね。個人差はあれど。
その感覚のもと、当然リソースも無限ではないので、成果が期待できるものに配信が寄ってしまうことがある。
でもこれって実はもったいなかったかも。
なぜそう思うか?
ウェブメディアとして考えたときに「PVの高低で記事ごとの価値が異なる」のはまあ自然な捉え方かなと思いますが、一方で事業会社のマーケティング活動として考えたときには「PVの高低がわかることで、直近のトレンドを掴めることにも価値がある」んじゃないかってワケですね。
具体的な活用や価値
「PVの高低がわかることで、直近のトレンドを掴めること」の価値として、どのような活用や価値があるのか。具体的にみていきます。
(1)トピッククラスター戦略の起点になりうる
ここで掴めたトレンドは、前回のnoteでも触れた「トピッククラスター」化のチャンス。検索流入を中心にトラフィックが伸長しやすい施策です。
また、トピッククラスター戦略によって集中打で配信したクラスター群は、eBookとしての再編集も有効。検索流入も伸びやすいこの戦略との相性はバツグンです。
(2)上記eBookによる他施策でのリード獲得促進につながる
先述の「PVの高低」は、もっと詳しく見れば「検索流入」なのか「SmartNewsなどのリファラ流入」なのかなど、経路別にも分析可能です。
検索に強いトピックであれば、当該の記事内などにeBookのCTA(コールトゥアクション)を設置することで、ダウンロード促進につながるでしょう。
一方で、検索に強くなくともSmartNewsなどの外部ニュース媒体での閲覧が多いのであれば、それも充分に活かせます。タイムリー性の強いeBookは、オウンドメディアのみならず、他媒体・他施策でも有効活用可能です。
たとえば、多くの会員をもちメルマガ等によるプッシュが強力な成果報酬型広告を提供している外部メディアでは、短期でのリード獲得が期待できます。
また、自社のメルマガ等によるリードナーチャリング施策も効果的であると考えられます。
(3)トピック自体を他施策へ流用することも可能
「どこにニーズの強いトレンドがあるか」がわかることで、記事やeBook活用のみならず、自社・共催を問わず各種イベントやセミナー、ウェビナー等におけるテーマ選定やコンテンツ企画にも活かせるでしょう。
オウンドメディアはマーケティングの切り込み隊長になりうる
今回は「オウンド記事のPV」を切り口に見ていきましたが、その価値は上に紹介したようなものだけではありません。
たとえば、専門性・権威性・信頼性の高い情報を発信すれば、ブランドジャーナリズムの醸成に寄与するでしょうし、メディア自体がコミュニティ化することで読者(あるいはユーザー)にとっての情緒的価値を育むようなケースもあるでしょう。ですが、それすらもまた一例。
こうやって見ていくと、オウンドメディアが価値を発揮するシーンって、オウンドメディア上に限られたものではなく、あるいはコンテンツマーケティングに閉じたものでもなく、マーケティング全般を推進していくポテンシャルを秘めているんじゃないかと思わずにはいられません。
目先のPVにとらわれてしまうと「コンテンツごとのストーリー連動性がなかった」「価値の創出が、メディア上またはコンテンツマーケティングに閉じていた」ということに陥りがちです。
今回のnoteが皆さまにとっての何らかのヒントになると光栄です!
いつもお読みいただきありがとうございます! 笑顔で生きる糧になります😍 今後とも🍢ふじじゅん🍢をよろしくお願いします!