190319_ユートピアディトピア_01認知症

認知症になったら…30年後のとやま、あなたはどっちを選ぶ?

藤井だいすけです。今回のテーマ、皆さんはどちらの未来を選びましたか?
私自身はBを選択したいですが、Aを否定するわけではありません。多様な選択ができることが大切と考えます。

全国で認知症の方は、約462万人(65歳以上の7人に1人)とされています(2012年厚労省発表)。2040年頃には800万人に増えるとの予測も。認知症になったら、家族に迷惑をかけてしまう・自分が自分でなくなってしまう、と思われるかもしれませんが、適切な治療やケアを受けることで、大きな支障なく地域生活を送ることができると言われています。

認知症を一括りに扱わず、その人その人の脳機能障害や生活障害をきっちり見立てることで改善を行う「認知症見立て塾」や、フランス生まれのケア技術である「ユマニチュード」が、AIやIoTの活用を通じて一般にも広まることで、Bの「認知症になっても、住み慣れた地域で自分らしく暮らし続ける」ことが選択できるようになるのではないかと、私は考えています。

認知症の方が住みやすい地域を作ることは、結果的には妊婦さんや小さな子供たちや障がいを抱える人など、あらゆる人が住みやすい地域になることにつながります。認知症対策の究極は、新しい「まちづくり」を行うことだと思っています。

藤井だいすけ/富山県議会議員候補予定者(富山第一選挙区)。1973年(昭和48年)1月19日生まれ。46歳。
新庄幼稚園、新庄小学校、新庄中学校で育つ。富山中部高校、大阪大学経済学部を経て、95年に株式会社リクルートへ就職。
フリーマガジン『R25』等の編集長を歴任する。40歳を機に東京から富山に戻り、現在は新庄で高齢者福祉事業を行う
株式会社アポケアとやま専務取締役。社会福祉士の国家資格を持ち、新庄地域包括支援センターの所長も務める。
大学生の息子と小学生の娘の父。