読んだ本の紹介
『自分を変える習慣力』三浦将(みうら・しょうま)
発行 株式会社クロスメディア・パブリッシング(2016.2.2第5刷)
私たちが日常生活する上で、習慣というものを如何に上手に活用すればこれまで身に付かなかったことを体得できるのか詳細に述べてあります。これまで私は研修講師という立場から「振り返り」が大切だと説明しています。この本で気付かされたのは、「振り返り」を行う中で「なぜ」そうなのかと原因論を追求するよりも目的を達成するためにどうしたら良いのかを考える「どうしたら」と質問することの有意義さを認識しました。「なぜ」はどちらかと言えば自己防衛的になり本当のことを全て吐露しているか疑問を感じるのです。「どうしたら」と質問することで前向きな考えを思考できるように思うのです。
論語の中に、「性、相近し。習、相遠し。」という言葉があります。古来から良い習慣を若いうちに身に付ける重要性を述べていると思っています。若い夫婦であれば、子供が小さくても仕事が休みの日に夕ご飯が終わったら家族全員で読書をするという家訓というかルールでそれぞれ自分の好きな本を静かに30分程度読むというのはどうでしょうか。これが当たり前になれば、本を読むことが習慣になります。年頃になってから「本を読みなさい」と言っても身に付いていないことはなかなか難しいものです。小さなことで良いので継続して続けることの大切さを身に付けた人は一生の財産を獲得したことになるでしょう。そう考えると人生は楽しいことだと思います。