令和6年度滞納整理事務の充実を目指して(4月15日現在)
令和6年度の新体制になって、2週間が経過しました。組織としても落ち着いてきたのではありませんか。前回は、人間関係の構築についてお話ししました。
今回は、5月末に向けての取組みを確認しましょう。それは、5月末に向けての出納閉鎖のことです。これは前年度(ここでは令和5年度)の現年課税分の未収入事案を処理するために設置されています。
もう少し詳しく説明しますと、令和5年度の滞納繰越分は3月末で処理は終わっています。出納整理期間にこの滞納繰越分を収入にしても、会計年度から言いますと令和6年度の滞納繰越分の収入ということになります。ということは、この4~5月は令和5年度の現年課税分の未収入事案に特化して処理すると考えてください。
係・班で滞納繰越分を処理している部署があれば、一旦滞納繰越分の処理は中断して現年課税分を処理してください。電話催告や臨戸を応援するやり方でも良いと思います。組織全体が年度末の歳入予算確保に向けて一丸となることが大事なことだと思います。応援の仕方はそれぞれ自治体に拠って違うと思いますが現年課税分を全員で処理するという姿勢です。
ここで、4月の2週間を振り返ってみてください。現年課税分で未納の滞納事案の内、接触のとれている滞納事案と未接触滞納事案に分けてみましょう。この際、接触のとれている滞納事案は良いとして、未接触事案を5月の連休前に確認するため臨戸計画を立ててみてはどうですか。仮に未接触事案が100件あるとしたら1日30件臨戸すれば1週間で十分できると思います。臨戸するための準備が必要なので、4月第4週の22日(月)から26日(金)とするのはどうですか。
臨戸をする週が決まったところで、何曜日に臨戸するか具体的に計画しましょう。例えば、1週間の内3日臨戸するのであれば、月・水・金曜日とします。これであれば、臨戸の次の日は内部事務で体も休ませるということです。そして担当している地区を割り振って満遍なく臨戸する計画としてください。出来れば天気予報も考慮することをお薦めします。
最後に、身体的・体力的・家庭の事情で臨戸が出来ない人は、同地区を二人で担当しているのであればもう一人の担当者に、地区担当を一人で担当しているのであれば隣接する地区の担当者に依頼するなど、早めにお願いするようにしてください。組織の中で安心して仕事ができる状態を“心理的安全”と言います。職員同士がお互いを尊重することで安心・安全な職場が構築できます。出来る人が出来ない人をカバーする組織は多様化する社会においてとても大切な雰囲気だと考えます。そういう職場は結果的に職員同士の絆が強く、生産性も高いです。さあ、目標達成に向けて全員で取組みましょう。