[映画]his
『藤井ペイジの思い出100円』リスト
↑こんな記事もありますのでぜひ。
『his』
今泉力哉監督作品です。
ゲイであることを隠し、田舎でひっそりと暮らす井川迅(宮沢氷魚)の前に、ある日
学生時代にかつて交際していた日比野渚(藤原季節)が、娘を連れて現れ、なぜかしばらく奇妙な3人暮らしが始まる…というお話。
同性愛を描いた映画は、どうしても重くなったり生々しくなったり、時には過剰に美談にしたりなりがちなのですが
(たまたま僕が観た映画がそうだっただけかもですけど)
この映画はとてもフラットで。
困るとこで困るし怒るとこで怒るし嬉しいことは嬉しいし無理なものは無理やし。
なので、それぞれの感情の揺らぎが伝わりやすく。
それぞれに感情移入しやすかったです。
そして気づけば
「(登場人物)みんなが幸せになればいいのに」
と願っている自分がいて。
最近ではテレビドラマでも
普通にゲイやおねえのキャラを登場させて
それを特別ではなく、普通に扱うような流れがありますけど
僕の中ではですけど、なんだか「こういうキャラいた方がいいでしょ?ジェンダーレス時代ですし」なアピールに見えてしまって、そんなに好きではなくて。
この作品のナチュラルさに、同性愛の新しい描き方を観た気がしました。