YouTube「藤井ペイジちゃんねる」のこと
3年程前からYouTubeの動画投稿を始めて、2年前に「辞めた芸人に話を聴こう」の企画を始め、さらに現役の芸人に話を聴く生配信も始めて、最近では芸人・元芸人に話を聴くチャンネルになりました。
そんな日々で改めて思ったのですが
僕はお笑い芸人が好きなのだなと。
「お笑い芸人という仕事を選んだ人」が好きなのかもしれない。
「金儲けしたい」「モテたい」「チヤホヤされたい」「面白いと思われたい」「好きなアイドルと共演したい。なんなら結婚したい」
動機はいろいろあれど、その手段として「人を笑わせること」を選んだ人たち。
僕は一日のうちで笑っている時間が一番好きだし、その時間が少しでも長い方がいい。
ちなみに怒ってる時間が一日で一番無駄なので、なるべく怒りたくない。
だから面白さを突き詰めてM-1とか賞レースのファイナルまで昇り詰めた人たちを尊敬しているし
そんな人たちを観て、やれ決勝なのにつまらないだの俺の方がおもろいだの(その時点でおもんない)と、怒りのツイートを連投する人の気持ちは全く共感できない。
見方は自由なので別にええんですけど。
子供の時からお笑い番組が大好きで、ネタ番組やバラエティ番組をずっと観てまして。
いつしか、バラエティ番組に出ている人たちがずっと楽しそうにしていることに気づき、自分もそっち側に行けたらと思ったことが、お笑いの世界に飛び込んだ一因だったりもするのです。
なので、他の人がお笑いの世界に飛び込んだ経緯を聴くことが、僕はとても楽しい。
そして、人を笑わせる職業を選びながらも、その道でメシを食う事を諦めた人の話を聴くことも、申し訳なくもとても興味深い。
以前、藤井ペイジちゃんねるについて取材してもらった時に聴かれました。
「辞める芸人に共通することはありますか?」
めっちゃ考えたが、なかった。
同じく、続ける芸人に共通する何かも分からなかった。
もちろん似たところはあっても、みんなそれぞれの道を通って芸人になり
それぞれの想いがあって芸人を辞めたり
それぞれの意志があって芸人を続けている。
それがまた面白くて。
この記事を書いてる時にちょうど動画編集していたのは、吉本新喜劇の小籔千豊さん。
小籔さんは凄く異例な経歴で。
大阪で「ビリジアン」というコンビで笑いを取りまくっていて、将来も嘱望されていた最中、相方に解散を告げられ。
自分の才能に失望し、交際中の女性と結婚するため引退を固く決意したにも関わらず、2人の後輩をはじめ、まわりの仲間の強い引き留めで引退を撤回したのですが。
これが凄い。
引退を決意した芸人がそれを翻すなんて、滅多にないパターンで。
しかもその人が後に吉本新喜劇の座長にまで昇り詰め
そこからさらに関西を飛び出し全国に名を馳せるお笑いスターになるなんて、まあないんですよ。
そんな小籔さんの話が本当に面白くて。
小籔さんだけじゃないです。
見やすくなればとリストをアメブロにまとめてあるので、まあ見てみてくださいな。
先輩も同期も後輩も。
売れてる芸人もこれからの芸人も。
いろんな人に助けてもらい、素敵な話がたくさん聴ける、唯一無二のチャンネルになりつつあるのです。
前振り長くなりましたが
何がいいたいかと言うと
これだけ素敵な人たちの貴重な話がめっちゃ転がってるのに
なかなか再生数が伸びないっていうね。
いやもう、ほんまに。
宣伝のヘタさ、商売のヘタさは昔から自覚してるのですが
品はいいのに在庫を余らせてしまっている店主のような悔しさが、じんわりと肩にのしかかっている毎日なのです。
いつかパーンと知れ渡るとええなあ。