[映画]酔うと化物になる父がつらい
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『藤井ペイジの思い出100円』リスト
3月に観た映画です。
菊池真理子さんの実体験を基にしたコミックエッセイの映画化です。
主演は松本穂香さん。
酔っ払い父ちゃん役は渋川清彦さん。
いやーこれはもう。
めちゃくちゃツラい映画でした。
とにかくもう、本当にクズ父で。
父もクズならまわりもクズ。
連日休日のたびに家に知人が集まり、タバコをふかし酒を浴び、麻雀三昧。
酒がなくなれば母に作らせて、切れれば買いに行かせて。
酒をやめようとした父を酒に引き戻し
悪びれもせず葬式に現れて。
ずっとイライラしながら観てました。
主人公のサキは、ずっと自問自答。
自分の人生を無茶苦茶にする父を、気持ちのままに憎むべきか
とはいえ外で働き、お金を稼いで育ててくれた父に感謝するべきか。
その揺らぎが痛いほどに伝わってきて。
ハタから見た無責任な意見ですが
経済的に自立できた時点で、さっさと縁を切ってしまえば良かったのに…。
「今となっては良い思い出」とか、とてもじゃないけど言えない話でした。
サキ自身も、決して父を許すことはないような描き方でしたし。
原作者の菊池さんは、父と娘であり続けるためにこの作品を描いたのだろうな。
コミックに落とし込むことで、許せないまでも、自分の父だと自身が認めるために。
救いのない、本当にしんどい映画でしたが
その何倍もしんどい人生だったんだろうなと思うと、やるせない気持ちになりました。
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