[映画]三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実
『藤井ペイジの思い出100円』リスト
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※3月に観た映画です。
1969年5月。
東大駒場キャンパスで行われた作家・三島由紀夫と東大全共闘の討論会のVTRを軸に、関係者の証言を加えて制作されたドキュメンタリーです。
三島由紀夫さん。
文学史に残る名作をいくつも残しながら
私設軍隊を組織し、最後は自衛隊の駐屯地で割腹自殺…
というイメージから、常日頃から殺気をまとうような、とても怖い人なのかと勝手に想像していたら
なんとも優しい眼差しの、包み込まれるようなオーラがスクリーン越しにも伝わってきて、そのギャップにまず驚きました。
なのに、学生運動真っ只中、自身のボディーガード兼付き人を連れてとはいえ、1000人の血気盛んな「思想の違う」学生の中に、単身乗り込むという(しかも警察の警備は断ったとのこと)自暴自棄になっているとしか思えない無謀な行為を。
しかしその討論を見てみたら。
序盤から学生たちの心をくすぐる軽妙なトーク。
さらには、小難しい理屈をこねてくる学生を相手にしても、決してムゲにせず。
いやマジで。笑
一人、「全共闘一の論客」と呼ばれる学生。
僕は彼が全く何を言ってるか分からなかったんですけど
(恐らく自分の中では成立してる)
そんなトンチに近い問答さえ、きちんと自分の中で噛み砕き、衆人に分かる言葉で応える気配り。
唯一無二の人だったのだなと。
率直に感じました。
誰より真面目で優しいからこそ
日本の未来を憂い…なのかなと。
見応えのあるドキュメンタリー映画でした。
今の時代にまだご存命だったならば
今の世をどう感じ、何をおっしゃっただろうか?
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