貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 189 伸び悩み社員の問題(指名売上50万以下のスタイリストの存在)大型店の問題点 第2弾 デビュー審査項目が、『技術力』に偏っている?!
第1弾では、50万円以下のスタイリストが増えると、生産性が下がってしまう原因をお伝えしました。解決法の1つに、50万円以下のスタイリストの称号を『ジュニアスタイリスト』にして、業務の半分をアシスタントとして働いてもらうことによって、生産性を下げないようにする‥というやり方をお伝えさせて頂きました。
第2弾では、根本的な解決策として、伸び悩み社員を極力作らない方法をお伝えさせて頂きます。
伸び悩み社員を極力作らないためには、『デビューする前の1年間』と、『デビューした後の一年間』の、この二年間の取り組みが大切だと思います。
伸び悩み社員が多い原因の一つとして、デビュー審査項目が、『技術力』に偏っていることが挙げられます。極端な言い方をすれば、技術(ヘアースタイル)さえ問題なければ、デビュー合格させてしまうということです。
もちろん、技術力(ヘアースタイル)の高さも、デビュー審査項目の中に入れることは、当然なことだと思います。ただ、本当に審査したいのは、『お客様(モニターモデル)の満足度』ですよね。
美容師側から見た技術力の高さより、お客様側から見た満足度を優先すべきですよね。最近では少なくなりましたが、デビュー試験にも拘らず、人頭モデルではなく、ウイッグでのデビュー審査はあり得ないですよね。(笑)
ウイッグでの練習は、あくまでも基礎練習(ベーシックカット)では有効だと思いますが、基礎練を卒業したら、人頭モデルでの練習が一番成長できますよね。
ただ、それが分かっていても、伸び悩みスタイリストが育ってしまう原因として、人頭モデルの練習目的も、技術力を上げるためだけに偏っているように思います。
人頭モデル練習に入った瞬間から、『モニターモデルさんの満足度』を上げる目的で取り組んだ方が、売れる美容師になるためには近道だと思います。
そうするための有効な手段として、デビュー審査項目を明確にして、審査用紙を作成し、モニターモデルさんに審査して頂きます。
審査項目は、技術力の高さより、ヘアースタイルが気に入ったかどうか?に必然的に変わりますよね。
その他、カウンセリングやコミュニケーションや気遣いやサービスや相性等も審査項目に入れて、総合的に『モニターモデルさんの満足度』の高さを把握することができますよね。
デビュー前の一年間を、ただ単に技術力UPに取り組んでいた人と、お客様の満足度UPに取り組んだ人は、どちらがデビュー後に大成するか?は容易に想像できますよね。
如何でしょうか??