貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol257 自社の教育に、外部の技術講師に依頼して段取りを進めていると、スタッフから「参加は強制ですか?」「給料は出ますか?」と聞かれ、ムッとした経験ってございませんか?

 小さな規模で経営されているサロンであれば、外部から技術講師をお招きして講習をしてもらうことは、少ないかもしれませんが、ある程度、社員数も増え、それなりの規模になりますと、外部講師に依頼することも多いのではないでしょうか?
 会社的には、働く美容スタッフが少しでも技術のレベルアップができればと思い、高額な講習料を支払うこともありますよね。
 ところが、スタッフが喜んでくれると思いきや、
『この講習って、強制ですか?』
『この講習って、給料出るのですか?』
 って、聞かれたことってございませんか?
 昔のことですが、うちの会社がそうでした。
 私が一生懸命講師を探して、頭を下げてお願いし、講習をして頂くことになっても、スタッフから「強制ですか?」「給料出ますか?」と聞かれ、腹が立った私は、「受けたくなければ、受けなくていい…」「給料は絶対出さない!」と大人げなく突き返したら、参加希望が少なく、結局取りやめになったことがあります。若気の至りですね。(笑)

 その反省から、今では外部講師をお招きしても、ほぼ100%参加してくれています。もちろん自由参加です。

 若いころの私なら、『美容師を目指しておきながら講習に参加しないスタッフはやる気がない…』と決めつけていました。全員とは言いませんが、学びたいと思っているスタッフはたくさんいますよね。
 昨今、有料の技術講習サイトを何人かのスタッフでシェアして実費で学ぶこともあるぐらいですよね。
 会社が勝手に動いて、勝手に講師を見つけて、勝手に技術テーマを決めて、勝手に講習日を決めて、強制感を出せば出すほど、やらされている感が蔓延し、高額の講習料も無駄に終わることがあります。
 そうならないためにも、講師依頼のプロセスをスタッフ側に委ねるとイイと思います。会社はあくまでもサポートするだけ

 スタッフ主体のプロセスとは?
①何が課題か?何を学びたいのか?をアンケート及びヒヤリング
②講習テーマが決まったら、講師をスタッフ主体で探す
③講師と講習予算が決まったら、会社側にプレゼン
④プレゼンの結果で、会社とスタッフとの負担額との比率を決定。
※講習後の動きと予測される成果をプレゼン。

 ちなみに、うちの会社では、教育部が主体となって、外部講習を実りのあるものにしています。
 プレゼンの中に、講習を受けた後の動きや予測される成果が曖昧だと、自己負担額が大きくなりますし、逆に、会社にとってもスタッフにとっても有益な講習だということが伝われば、100%会社負担、自己負担ゼロにすることもあります。
 このちょっとしたプロセスの仕組みを取り入れるだけで、外部講師による自社のレベルアップも有効的に機能すると思います。
如何でしょう?

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