貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 184 社長と№2の近くて遠い関係性の問題(大型店のお悩みシリーズ)第2弾
経営者とナンバー2との関係性は、会社を大きく揺れ動かす要素でもあると思います。表面的には良好な関係に見えても、お互いに心の中は違うことがあります。
経営者側からすれば、№2の動きに対して、何か物足りなさを感じていることが多く,ナンバー2側からすれば、経営者の考えに納得がいかないことがあります。この小さな不協和音が、やがて大きな不協和音に繋がることがることがあります。
マネージャー的な存在がいなければ、ナンバー2の直属の部下は店長陣になります。ナンバー2と社長の関係性が大きく崩れると、最悪の場合、ナンバー2と店長陣が社長や会社のことを悪くいうという現象が起こってくることがあります。また、店長陣から№2に,会社に対して不満が挙がった場合、そのことを社長に伝えず、「社長に言っても無駄!」と、ただただ同感しているだけになることもあります。
私は美容室のコンサルを10年以上させて頂き、この現象は稀ではなく、よくあります。
逆に経営者とナンバー2の関係がすこぶる良好であれば、№2が店長たちに、『会社を一緒に盛り上げよう』と奮起してくれます。
ですので、ナンバー2との関係は、会社にとって『要の関係』と言えると思います。
では、ナンバーとの関係を良好にするには、どうしたらいいのでしょうか?
先ずは見解のズレを無くすことだと思います。経営者が課題と感じている点と、ナンバー2が課題と感じている点に大きな開きがあることが多いと思いもの。しかし、ナンバー2は、それを訴えることができずにいることが多いように思います。
ですので、経営者の方から、「私の考えている課題はこれらだけど、ナンバー2の君が課題と感じている点は何かね?」と、常に課題の擦り合わせをすることによって、課題の共有ができますよね。この課題の共有が見解のズレを無くす方法だと思います。
課題さえ共有できていれば、ナンバー2と同じ方向を向くことになりますので、少なくとも二人の間の関係が悪くなることは無いと思います。また、会社のビジョンや方針も、ナンバー2と擦り合わせていきますと、経営者一人ではなく、№2も会社を運営している感を感じることができますよね。
その他、どんな事案も、№2と擦り合わせ、№2が動いて解決できる問題であれば、思い切って任せてみることが、№2の遣り甲斐にも繋がります。
ナンバー2をナンバー2扱いするのではなく、ビジネスパートナーとして扱うことが大切だと思います。
如何でしょう?
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