貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 190 伸び悩み社員の問題(指名売上50万以下のスタイリストの存在)大型店の問題点 第3弾 デビューしてからの一年間は、『指名力』をつけるための大切な期間
売上50万円以下の伸び悩みスタイリストが増えてくれば、当然生産性も上がらず、会社全体の売上自体も伸び悩んでしまいますよね。
第2弾では、伸び悩みスタイリストを根本的に作らない方法として、デビューまでの一年間の取り組み方にスポットを当てて、ご説明させて頂きました。
第3弾では、デビュー後の一年間の取り組み方をお伝えさせて頂きますね。伸び悩みスタイリストが増えてしまうサロンの特徴として、デビュー後に、「コレっ!」といった取り組みをしていないことが挙げられます。デビューしたことにホッとしたのか?練習もしなくなり、なかには気が抜けてしまうスタッフも少なくはないように思います。
デビュー後の一年間の取り組みが、今後の美容師人生を大きく左右するぐらい大切な期間だということを理解していない方が多いように思います。
第2弾で説明させて頂きましたが、デビューまでの一年間は、お客様(モニターモデル)に満足して頂くための取り組みでしたよね。
デビューしてからの一年間は違います。デビューしてからの一年間は、『指名を頂く力』をつけるための一年間になります。
「えっ?お客様が満足したら指名が増えるんじゃないの??」と思っておられる方もいらっしゃると思いますが、その考えは少し甘いかも知れませんね。
お客様が満足されたからといって、指名で再来してくれるとは限りません。スタイリストなら誰もが経験されていると思いますが、ヘアースタイルも完璧に仕上げて、合わせ鏡の時にお客様の反応がよく、お会計でも誰が見ても喜んで帰られたはずのお客様が戻ってこない経験ってありますよね。
逆に、提案したスタイルがイマイチだったとしても、なぜか信者のように再来して下さることもありますよね。その違いを理解することが大切ですよね。
デビューするまでの一年間は、お客様を満足させる力を身につけることでしたよね?お客様を満足させるためには、『お客様のご希望どおりのスタイル』を作れば、それなりに満足してくださいます。分かりやすく言えば、お客様が持ってこられたスタイル画像に限りなく近ければ、それなりの満足を得ることができるということです。
ですので、デビューまでの一年間に必要なスキルは、基礎スキルです。基礎スキルとは、『完全コピー力』のことです。画像通りに仕上げる力のことです。このご希望通りの完全コピー力と、気遣いやコミュニケーションさえ上手くいけば、満足してくださいます。
ただ、これだけでは、指名には繋がらないことがあります。失客はしなくても、フリーで戻ってくることもありますよね。
ですので、デビュー後の一年間の取り組みは、お客様の満足ではなく、指名で戻って頂くための力を養うための一年間にするといいと思います。
簡単に言えば、売れっ子スタイリストになるための一年間にしていくことが大事です。
売れっ子スタイリストの特徴として、お客様の言いなりには、絶対になりませんよね。お客様の言われた通りにやったとしても、感動もなく、指名で戻ってこないことを知っていいます。
お客様の要望をしっかり聞きつつ、こちらからの提案でスタイルを作っていきますよね。つまり、デビュー後の一年間の取り組みは、『提案スキル』を磨く事だと思います。
提案スキルは、3つあります。
1.旬(流行り)なスタイル提案
2.似合わせ提案
3.お悩み解決提案
この3つです。
この3つのどれかの提案力を磨いて、お客様の言いなりにならず、美容師側主導の提案ができるようになれば、必ず指名は増えてきます。
如何でしょう?
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