貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 165 部下との信頼関係が弱い幹部の問題(大型店のお悩みシリーズ)
店長が、部下との信頼関係が弱いと、当然ですが、店長についていこうとはならないですよね。それどころか、店長のいう事を聞かないスタッフが出てきたり‥『みんなで一つになって頑張ろう!』という空気感には、絶対にならないですよね。当然、お店の雰囲気も、どんよりしていますよね。
逆に、店長がみんなから信頼されていたら、大した企画でも無いのに、なぜか盛り上がったり、営業前、営業中、営業後、いつでも笑い声が絶えないサロンになりますよね。その雰囲気を感じ取られたお客様から「すごく感じの良いお店ね♪」という印象をも与えますよね。店長とスタッフとの信頼関係は、スタッフ間同士の人間関係にも影響し、人間関係はお店の雰囲気にも、接客にも表れますよね。
では、スタッフとの信頼関係が弱い店長には、どのような対応をすればいいのでしょうか?
店長教育の一環として、
1.部下との信頼関係を作ることは、店長の第一の職務だと理解させる。
2.部下との信頼関係ができている状態(現象)を認識してもらう。
店長を正しく育成するためには、店長の職務を明確にする必要がありますよね。店長の仕事とは何か?を書き出し、具体的にして、書面化しておくと、教育しやすいのは言うまでもありませんよね。
その書面化された店長の職務の中に、『スタッフとの信頼関係』を必ず入れ込みます。そうなんです。スタッフとの信頼関係は、単なる理想ではなく、『店長の仕事』だという認識を持たせることが大事だと思います。
しかも、いくつかある店長の職務の中で、一番大事な職務だと教えていくことが大切だと思います。売上を伸ばす事が、店長の大切な仕事の1つだと思いますが、『売上を伸ばす土台作り』が、スタッフとの信頼関係づくりだということを理解してもらうように育成指導していきます。ですので、店長教育の優先順位の一番を部下との信頼関係づくりにされることをお勧めいたします。
では、部下との信頼関係ができているのか?どうなのか??は、どうやって判断すればいいのでしょうか?店長自身が大丈夫だと思っていても、それは表面的だけで合って、内心は、部下が店長を信頼していないケースもありますよね。
そこで、部下が店長を信頼した時にできる3つの事実をご紹介いたします。
部下が店長を信頼しているとは?
1.『うちの店長は、私のことをいつも気にかけてくれる』と、スタッフが思っている事実。
2.『うちの店長は、私のことを分かってくれている』と、スタッフが思っている事実。
3.『うちの店長は、誰よりも私の将来(美容師人生)のことを考えてくれると、スタッフが思っている事実。
この3つの事実を部下との関係で、作ることができたら、その部下とは信頼関係ができているということになりますよね。店長自身が部下に対してそう思うのではなく、あくまでも部下が店長に対してそう思わないと、信頼関係ができているとは言えませんね。
この3つの事実を部下全員と作ることができたなら、信頼関係という土台が出来上がり、一致団結したチームへと変貌していきます。
逆に言えば、、信頼関係を壊すことは、この3つの逆の事実を作ればそうなりますよね。
1.『うちの店長は、私のことを気にもかけてくれない』
2.『うちの店長は、私のことを全然分かってくれない』
3.『うちの店長は、誰よりも私の将来(美容師人生)のことなんか、考えてくれたことがない。』
逆の事実を作れば、間違いなく、信頼関係は崩壊しますよね。
店長教育で、この3つの事実の重要性をしっかり伝えて、この3つの事実は、どうすれば作れるのか?を具体的に指導していけば、スタッフとの信頼関係は少しづつでも改善されると思います。
お試し下さればと思います。