貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 147 組織図って何のためにあるの?報連相の不徹底による信頼関係の悪化 ‥対処法の第2弾(大型店のお悩みシリーズ)

 vol146では、報連相の不徹底による信頼関係の悪化‥の対処法についてお伝えさせて頂きました。社員数が増え、店舗数が増えるにつて、会社と社員との距離が遠く感じられ、淡白で希薄な人間関係や愛社精神のない社員が育ってきやすくなります。会社と社員との距離を少しでも感じさせないための有効な手段として、『逆報連相』の連絡業務の必要性と効果をお伝えさせて頂きました。

 vol147では、この逆報連相をスムーズに行うために必要なことをお伝えさせて頂きます。

 どの職種も、どの会社もそうだと思いますが、社員数が増えれば増えるほど、さまざまな役職や部署ができてきますよね。それに伴って、『組織図』というものが出来上がってきます。皆さんは、組織図は何のためにあると思われますでしょうか?

 一般的に、組織図は、社長がいて、取締役がいて、部長がいて、各部署がいて‥と、上から下へと線で結んでありますよね。

 誰が上で、誰が下か、誰が誰より偉い‥を明確にするものではありませんよね。(笑)

 組織図で結んである線は、上下関係や優劣を表す線ではなく、『報告』『連絡』『相談』の経路を明確にしたものだと思います。

 誰が誰に報告をして、誰が誰に連絡をして、誰が誰に相談をして、の経路を明確にすることによって、報連相の徹底を仕組み化し、報連相の不備を無くすことが可能になります。

  逆に考えれば、報連相の経路を意識した組織図を作成した方が、円滑でスムーズな組織に生まれ変わることができると思います。

 ご参考になるかどうか?は分かりませんが、私の会社の組織図の作り方をご紹介します。

 組織図は二つあります。

 一つは、誰が担当上司で?誰が担当部下なのか?を明確にした組織図です。教育ライン(組織図の線)と呼んでいますが、全社員に担当上司が付きます。新人社員はもちろんのこと、時短社員やパート社員にまで担当上司が付きます。

 教育目的のラインですが、担当上司が付くことで、何かあれば、報告や連絡や相談をし合う相手になりますので、報連相が行き届いていない原因がすぐに明確になります。学校の連絡網みたいなものですね。(笑)

 もう一つの組織図は、プロジェクトラインです。プロジェクトチームとは、目的を持ったチームのことで、ある成果を出すために専門的に集められたチームのことです。

 このプロジェクトチームは、会社が大きくなればなるほど、専門に動くことができるチームが増えてきます。ただ、このチームを管理や相談する相手がいると、よりスムーズに稼働します。具体的には、プロジェクトリーダーとその報連相の相手である上司が明確ですと、「すいません‥動けていません‥」というプロジェクトチームがなくなってきますよね。

それを明確に表したものが、『プロジェクトライン』という組織図です。

 教育ライン、プロジェクトライン、どちらの組織図も、報連相の相手が明確になる図表ですので、報連相の不徹底による信頼関係の悪化を防ぐことができると思います。

お試しください。

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