貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol325早期スタイリストデビュー第4弾。スタッフ数が多い美容室大型店で、なかなか早期スタイリストデビューが実現しない理由…。

  店舗数やスタッフ数が増えてきた多くの大型美容室では、教育部を発足させていますよね。よりクオリティーの高い教育を実現させるために、技術力に長けたスタッフを招集していますよね。そんなスペシャルなスタイリストが、専属で美容アシスタントの技術教育を担当してくれるですから、本当に羨ましい限りですよね。
 各サロンから美容アシスタントを集めて、専属で教えてくれるのですから、早期スタイリストデビューも、より早まるだろう…と期待するのは、当然ですよね。
 ところが、現実は、早まるどころか、かえって遅くなる大型サロンも少なくはありません。
 えっ?何で?と思われるのも当然だと思います。技術力の高い専属の人が教えているにもかかわらず…。
 その原因は、各サロンから集まった美容アシスタントの上司と、教育部との連携の悪さによって、引き起こされることがあります。
 特に、教育部にお任せ感の強い上司の下で育つスタッフは、練習している割に上達スピードが上がらない…という現象がおきることがあります。
 というのも、各サロンの上司からすれば、技術教育は教育部の担当なので、あまり口出ししない方が良いだろう…と思っていますし、教育部からすれば、技術講習的に教えることはできるけど、普段のチェックまではできないので、美容アシスタントは各サロンに戻ってからは、担当上司にチェックしてもらって欲しい…と思っていることがあります。
 そうなんです。教育部も、各サロンの担当上司も、変に譲り合ってしまうところに、遅れる要因があると思います。
 また、各サロンの担当上司は、受講アシスタントが、どれくらい成長して、何につまづいているのか?を把握できておらず、また、教育部が技術試験の合格を承認通知しても、各サロンの担当上司は、どれくらいのレベルなのか?を把握していないので、入客させにくかったり、合格したスタッフに思い切って任せてみても、ちょっとのミスや不具合を教育部に連絡していない場合、教育の改善ができない…という問題も出てくることがあります。
 その根本原因は、どちらが責任を持って育てるのか?が曖昧になるところにあると思います。
 どちらかはっきりすべきだと思いますね。
 ちなみに、私が推奨しているのは、責任者は、各サロンの担当上司であるべきだと思っております。先ずはここを明確にすべきだと思います。
 では、教育部の役割は?と言いますと、一見、アシスタントの技術指導が正解だと思われますが、少し違います。
 教育部の仕事は、アシスタントの技術指導ではなく、各サロンの担当上司の育成のサポートという立ち位置にしています。
 各サロンの担当上司のスタッフ育成に協力している立場なので、メインで育成しているのは各サロンの上司です。その状況を把握しながらサポートしているのが教育部です。
 この立ち位置がハッキリしていることが大切ですし、ハッキリしているからお互いに連絡を取り合って進めることができるのだろうと思います。
 ですので、各サロンの担当上司が、デビュープランやレッスンプランを直属の部下と打合せし、普段の技術チェックも担当上司がすれば、逆に教育部の存在意義が大きくなるのだろうと思います。
  
 

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