貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 210 退職の連鎖反応(大型店の問題点)番外編 『こんなしんどい仕事、早く辞めたいな…』と心の中で思っているかも!?

 美容室経営に限らずだと思いますが、社員数が多ければ多いほど、ある一定数は退社してしまいますよね。「すいません、お話があるのですが…」というセリフ。経営者であれば、一番聞きたくいないセリフかも知れませんね。(笑)

 退社理由は様々でしょうが、一人退職者が出ると、なぜだか同じタイミングで退職者が続くことがありますよね。偶然にしては…と、不思議に思われたご経験はございますか?

 寿退社が重なることもあれば、明らかにこの会社や職場から離れたいのだろうな…というスタッフもいたと思います。

 私は美容室を30年以上経営をしていますので、その間、幾度となくこの経験をしております。本当はしたくないのですが…(笑)

 今考えてみれば、退職者が重なることは、偶然ではなかったように思います。偶然ではなく、退職の連鎖反応が起こってしまったのではないかと思います。

 一人の退職者がきっかけで、皮一枚ギリギリで繋がっていたスタッフに連鎖したのではないかと思います。

 『こんなしんどい仕事、早く辞めたいな…』と心の中で思っているスタッフは、少なくはないのかも知れませんね。

「先輩や後輩に気を使うことがしんどいなぁ~」
「お客様に気を使うことがしんどいなぁ~」
「毎月目標を達成しなかればならないことがしんどいなぁ~」
「立ち仕事で体力的にしんどいなぁ~」
「技術が思うように上手くならないからしんどいなぁ~」

 こんなふうに感じているスタッフは、少なくはないように思います。

『仕事だから仕事をしている…』というスタッフは、特に仕事がしんどい…と感じている人が多いように思います。

 ところが、そう思っているスタッフでも、表面上は、元気に振舞っていることがあります。むしろ、明らかに態度に出るスタッフなら対応ができていたかも知れませんね。
 
 ですので、部下と接している現場の責任者は、『もしかしたら、しんどいと思っているスタッフがいるかも知れない…』と、一人一人の部下をしっかり観察し、しっかり関わって、退職の連鎖反応を未然に防ぐことが大切だと思いますね。

 具体的には、普段からの何気ない声掛け(ストローク)や、定期的な面談(スタッフカウンセリング)を行い、心のケアと、本人が『頑張りたい…』と思えるような動機づけを心がけると良いと思います。

 『本人がワクワクする目標』『仕事を楽しんでいる…』うちは、「しんどい」とは感じなくなると思います。

 ワクワクする目標や仕事のやりがいを持たせることができたなら、『仕事だから仕事をしている…』というスタッフが、『仕事も人生の一部』と捉えることができると思います。

 一週間に5日勤務するとすれば、人生の7分の5は仕事をしていますよね。仕事が楽しくなければ、人生の7分の5楽しくないわけですから、知らず知らずのうちに、仕事から心が離れ、自然に離職したい気持ちが芽生えるのではないでしょうか?

 ですので、スタッフを注意深く観察し、本人がワクワクする目標を持っているのかどうか?と、仕事のやりがいを感じているのかどうか?を見定めることができれば、早め早めに手を打って、退職に連鎖反応は、無くなってくるのだろうと思います。

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