貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 214 店長の人選の優先順位の一番は『部下からの人望』?! 第2弾『部下からの人望』7つの資質
第1弾では、店長の人選についてお伝えさせて頂きました。人選の優先順位を間違えると、後々に苦労が絶えない経営を強いられます。
美容業界でよくある店長の人選ですが…
⑴キャリアの一番長い人から選出
⑵売上の高い人から選出
⑶技術力の高い人から選出
この3つが決して悪いわけではありませんが、店長人選の優先順位の1番のおススメは、『部下からの人望』という内容のお話を第1弾(vol213)でお伝えさせて頂きました。
第2弾では、『部下からの人望』の7項目をもう少し詳しくお伝えさせていただこうと思います。
1.スピード感
『スピード感』は部下からの人望の中で、最も大切な要素だといっても過言ではないと思います。スピード感とは、行動力のことです。行動力とは、行動する力のことではなく、やろうと決めた時から、実際にやり始める迄の間の短い人のことを指します。
部下から見て、頼もしく見えるのか?それとも頼りなく見えるのか?は、店長のスピード感(行動力)だと思います。動きが遅い店長は、部下からの人望を得ることができませんので、スピード感も店長の人選の中で、大事な要素の1つだと思います。
2.協調性(ホウレンソウ)
次に『協調性』ですが、チームの和(輪)は、とても大切だ!と思っている人です。チームの空気を読むことができ、明るい雰囲気を作れる人のことを言います。一匹狼で、誰とも交わろうとしない人。何もかも一人でやりたがるタイプの人は、店長に向いていないかも知れませんね。
判断が難しい時には、報告、連絡、相談をマメにするタイプなら、最低限の『協調性』を持ち合わせていると思います。
3.責任感
次に『責任感』ですが、この責任感とは、『結果に対する責任感』のことです。『頑張っているから、結果は二の次…』と考えている人は、店長になっても結果を変えることができません。結果が出ていないときに、どう動くのか?が大事ですよね。そのまま放置するのか?それとも早め早めに手を打ち続けるのか?は、『責任感』があるかないかで決まりますよね。責任感があるかないか?の判断が難しい時には、日常のサロンワークで、自分の役割を責任を持って遂行するタイプかどうかで見極めるといいと思います。
4.因我精神
次に『因我精神』ですが、因我精神とは、『原因はすべて自分にある』という考え方を持った人のことを言います。決して人のせいにせず、自分が変わることで解決していこうとするタイプの人のことです。
見極め方ですが、言い訳をしない人なら大丈夫だと思います。逆に、直ぐに言い訳をする人は、店長になっても言い訳をして自分を変えようとしない可能性があると思います。
5.改革精神
『改革精神』とは、良くなるためには、今のやり方を全部壊してまでも、また、一からでもやりたいという精神です。常に時代に合わせて柔軟にやり方を変えることのできる人のことです。一つのやり方に固執するタイプは、店長に向いていないかもしれませんね。何かみんなで新しいことをやろうとするときに、決まってやりたがらないオーラを出すタイプでは、サロンを伸ばすことができませんよね。
6.上昇志向
『上昇志向』とは、同じやるならいいものを作りたい。同じやるならトップを目指したい。同じやるならオンリーワンを目指したい。というタイプのリーダーのことです。
そういうリーダーは、部下から見て夢のあるリーダーに映りますよね。逆に、「そんなに頑張らなくても、ほどほどでいいや!」と思っている人が店長をやると、結果的に、何もかもが、中途半端なサロンしか作れませんよね。
7.利他精神
『利他精神』とは、簡単に言えば、純粋に人に喜んでもらいたい…人が喜んでくれることが大好き…という性格の持ち主です。利他精神のある人が店長をすると、お客様に心からの『おもてなし』ができたり、接客やサービスも必然的に良くなります。逆に『利己主義』のタイプの人が店長をすると、当然お客様からの評価も低く、働くスタッフの不満も絶えないサロンになると思います。
上記の7つは、部下からの人望に大きく影響する項目だと思います。7つとも備わっている人はなかなかいないと思いますが、店長を人選する判断材料にはなるのかなと思います。
仮に、7つのうち、いくつかは備わっていなくても、店長就任後に、店長の理想像として店長育成をされるといいと思います。