貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 167 部下のせいにして、自分を変えようとしない幹部の問題 (大型店のお悩みシリーズ)第2弾

 部下がやらない‥部下が頑張らない‥部下が伸びない‥現象だけを捉えれば、部下がよくないのかも知れませんが‥!?

 第1弾では、「私は言っているんですけど、やらないんです」という店長の発言。この言葉を言い換えれば、「私は言っているのだから、部下がやらないのは私のせいじゃないです‥」と訴えているようなものですよね。(笑)

 「私は言っているんですけど‥」と主張するのは、言う事が仕事だと思っているからではないでしょうか?明らかに勘違いをされていますよね。

 店長の仕事は、言う事ではなく、『成長させること』ですよね。

もちろん、そうそう簡単に解決できないことの方が多いとは思います。

 大事なことは、『部下の問題は、すべて育成側の問題』という『因我精神』を持つことが、人を育成できる優秀な幹部になるということを認識させることだと思います。

 第2弾では、因我精神をもう少し具体的にお伝えさせて頂きますね。

やらない部下に「しっかりやらなきゃー!」

頑張らない部下に「もっと頑張らなきゃ―!」

伸びないスタッフに「もっと伸びないとー!」

これは、部下を変えようとしている行動ですよね。

こちらはどうでしょう?

やらない部下がいたら、やりたくなるような指導と行動管理のサポートをする。

頑張らない部下がいれば、頑張りたくなるようなワクワクする目標をみつけられるようにサポートする。

伸びないスタッフがいれば、何が原因で伸びないのか?を親身になって分析し、取り組み方法を指導する。

 こちらは、自分(育成側)の指導方法や関わり方を変えようとしている行動ですよね。部下を変えようとしているのではなく、自分を変えようとしていますよね。これが、『因我精神』ですよね。

 部下を精神論で責めるのは、部下を疲弊させたり、反発させたり、やる気をますます奪ったり‥という結果になり易いですよね。

 人を育てることのできる優秀な店長は、部下を精神論で責めるのではなく、『根本原因は何か?』を考えています。何が原因でそうなっているのか?という根本の原因にフォーカスすることによって、具体的な解決法や対処法が必然的に見えてきます。この根本原因にフォーカスして解決方法を見出すことができれば、同じ問題は発生しなくなります。

 そうなんです。表面的で一時的な解決法では、また同じ問題で悩まなければならなくなります。風邪をよくひく子に、風邪薬を飲ませても一時的には直りますが、また風邪をひきますよね。風邪をひかない体質づくりを指導することが根本原因の解決になります。

 部下の育成では特に、根本にフォーカスする習慣をつけることが、部下の育成力を養うことになると思います。

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