貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol299 美容室の経営者の仕事って何でしょう?と疑問を持った経験ってございますか?美容室経営者の仕事第1弾
自分の念願の夢が叶い、自分のお店を持てただけでも、素晴らしいことだと思います。
そして、一人…二人…三人…とスタッフが増え、いつの間にか大所帯になるサロンもありますよね。
スタッフが数人の小規模のお店の時は、一美容師として没頭しておけばよかったのかも知れませんが、人が増え、ある程度大きな美容室になれば、経営もしっかりしていかなければ…という思いも出てきますよね。
私も当時、スタッフ数が12人~13人を超えた辺りから、いい加減な経営はできないかも…と思い始めたのを今でも覚えております。
そうは思っていても、経営をまったく理解していない私は、さっぱり経営者の仕事が何なのか?分かりませんでした。
分からなかったので、とりあえず、簿記を習いに行きました。(笑)
無駄にはなってないとは思いますが、簿記は事務員さんを雇えば済む話なので、経営者の仕事からは少し外れていました。(笑)
そこで、これではまずいと思った私は、経営者セミナーに積極的に参加したり、経営に関するビジネス書を読んだり、成功されている美容室の経営者を訪ねたり…。経営者の仕事は何なのか?をがむしゃらに勉強したのを今でも覚えております。
学び始めても、理解力の乏しい私は、教えてもらっていることが、ちんぷんかんぷんでよくわかりませんでした。
一番最初に分からなかったのが、経営理念の大切さでした。立派な経営者が口を揃えて経営理念の大切さを熱弁されます。
私に向かって、「あなたの会社(サロン)は、何のためにあるのですか?」と質問され…
私は「えっ?何のために?えっ~と、あの~、お客様をきれいに…いや、売上をあげるため?」とちゃんと答えられませんでした。経営理念が、なぜ必要なのか?が全く理解できませんでした。
それを察した一人の経営者から「もしも、あなたが殿様に仕えている家臣だとして、どんな戦かも知らされていない状況で、命をはって戦えますか?」「何のために戦うのか?という大義が無くて本気で戦いますか?」と問われまして、「あ~なるほど!」と少し納得したのを今でも覚えています。
最近のロシアとウクライナの戦争を見ていても、何のために戦っているのか?知らされていないロシア兵と「祖国を守るため!」と目的がはっきりしているウクライナ兵とでは、士気が全く違うのは、今考えれば、当たり前だと思いますね。
家に持ち帰って、経営理念を考えました。「何のために美容室を経営しているのか?」考えれば考えるほど、難題でした。
「お客様をきれいにして喜んでもらうため…」では、何かが弱い!がんばろうとは思わないかも…!
次に…「ヘアースタイルを通じてお客様のライフスタイルに貢献する」がしっくりくるのでは…と思い、社員に伝えてみましたが、「ふ~ん」って感じで、今一つな反応でした。苦笑
カッコいい言葉など、美辞麗句な経営理念では、社員の心を掴むことができないと思いました。
そこで、お客様も大切ですが、社員はもっと大切なので、社員満足を経営理念にした方がいいのでは…と思いました。
ご紹介してもいいのですが、長文になりますので、割愛してお伝えさせて頂きますね。
一言でいうならば、『美容師人生のサポート』を目的とした会社です。素晴らしい美容師人生を送ることができるように、総力を上がて会社がフルサポートする…という理念にし、教育面、待遇面、キャリアプランと、理念に基づいた経営ビジョンを明確にすることができたと思います。完ぺきではありませんが…これなら刺さらないスタッフはいませんよね。
単純明快な経営理念にすることをお勧めいたします。
第2弾では経営ビジョンについてお伝えさせて頂こうと思います。