貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 148 物事を進めるスピードが遅い‥の対処法 第1弾(大型店のお悩みシリーズ)

 スタッフ数が少なく、店舗数も少なければ、何かをはじめようとしたときに、パッと話し合って、パッと進めることができたと思います。同様に、『これはやめた方がいいな!』と思ったことは、パッと話し合って、パッと決めていくことができたと思います。小回りが利く規模ですよね。

 ところが、社員数、店舗数が増えて参りますと、その小回りが利かなくなり、一つのアイデアが発案されたから、実際に導入され、各店舗に落とし込むまでに必要以上に時間がかかってしまうことがありますよね。旬な企画モノであれば、間に合わない事態になることもありますよね。これも大型店舗の課題の一つだと思います。

いくつか原因があると思いますが、代表的な3つ原因と対処法をご紹介いたしますね。

1つ目は、店長会議等で同じことが決まっても、店長の力量によって稼働させる速度が変わってしまう。

2つ目は、全店統一の取り組みが多く、客層やターゲットの違いから、サロンによって合う合わないが出てきて、合意を得られない状態になってしまう。

3つ目は、何もかも幹部会議や店長会議等で意思決定がされ、話し合うテーマが多すぎて、すべてが遅れ遅れになりやすくなる。

 一つづつお伝えさせて頂こうと思います。

 今回は、1つ目の、店長会議等で同じことが決まっても、店長の力量によって稼働させる速度が変わってしまう課題についてお伝えいたします。

 美容業界では、技術が上手く、個人売上を多く上げる人が店長に抜擢されるケースが多いですよね。そのため、美容師力はあっても、人やチームを動かすマネージメント力に弱い店長は、前に進まないことが多くなりますよね。経営陣からすれば、頭を抱えたくなる問題でもありますよね。

 店長教育に『マネージメントスキル』を加えることは必須だと思いますが、もともとポテンシャルの低い店長の教育には、時間がかかることがありますよね。ですので、時間のかかる店長には、相談役が必要になりますよね。いわゆるマネージャーの存在ですね。何かをする度に、マネージャーが店長との打ち合わせをしていきます。主に、店長の動き方を指示、指導したり、問題解決の相談にのってあげる重要な責務ですよね。

 店長を管理するマネージャー的な力量のある人がいない場合は、どうすればいいのか?という会社もあると思います。

 どう対処すればいいのか?と言いますと、店長会議で何かが意思決定されたら、そのまま終了するのではなく、『終了後の店長の動き方』まで、決めていきます。そのレベルは、その会議で一番ポテンシャルの低い店長のレベルに合わせてあげます。

 終了後の店長の動き方さえ確認出来ておけば、最低限のスピード感を持って取り組んでくれるようになると思います。

 大型店舗の悩みの一つでもある、前に進まない問題の解決法の第1弾をお伝えしました。

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