貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 216 ミーティングで決めたことが、忙しい時にはできない問題…にお悩みのリーダー必読!第1弾『お客様を早く掃かせようモード』が原因!?
せっかくミーティングで時間をかけて決めたことが、営業中、落ち着いているときにはできているけど、忙しい時にはできなくなる…ってことございませんか?
決めたことを徹底させることが苦手なサロンにとっては、どう解決したらいいのか…悩ましいところですよね?
徹底できない原因として、スタッフのやる気の無さや意識レベルの低さだけを取り上げて、叱咤激励しても、なかなか解決には至らないのが現状ではないでしょうか?
「やる気を出せ!」「意識が足らん!」的な精神論で責めても、スタッフが疲弊するだけで、有効的な解決策ではないように思います。
そもそも、落ち着いているときには、やっているので、全くやる気がないわけではなさそうですよね?(笑)
では、忙しくなるとできなくなる原因は?何でしょうか?
私が思うに、やる気や意識が低いのではなく、余裕が無くなることが大きな原因だと思います。
混みあってきて、待たれているお客様を見て、お店のモードが一気に変わり始めます。『お客様を早く掃かせようモード』です。
このモードに入りますと、スタイリストがアシスタントに向かって「急いで!急いで!」と急かすようになります。
それまでは、お客様と楽しく会話をしていたアシスタントも、スタイリストの血走った雰囲気を感じ取り、笑顔が消え、だんだん喋らなくなってきます。
そうなんです。忙しくなると、決めたことができなくなる最大の原因は、『お客様を早く掃かせようモード』が発令されるからだと思います。
細かい技術を急いでやろうとすると、技術に集中しますので、周りが見えなくなり、ますます余裕がなくなりますよね。
そもそも、急いで技術をしたからっていって、そんなに短縮されることははありませんし、お客様に雑感を感じられるかもしれませんよね。
にも拘らず、若かれし頃の私は、終礼で、今日一日のモタモタしている場面を振り返って、叱責していたのを今でも思い出します。(笑)
「カットに時間をかけ過ぎ!」「ワインディングに時間をかけ過ぎ!」「カラー塗布にどんだけ時間をかけるの!」と…
『お客様を早く掃かせようモード』を発令していたのは、実は、誰でもなく私でした。(笑)
そうなんです。先ずはサロンの現場のトップの忙しい時の対応次第で、全く変わってきます。
現場のトップは、忙しくなれなばなるほど、逆にみんなを落ち着かせることが大切です。強い高校野球の監督も、ピンチになると選手を落ち着かせますよね。
ですので、「急いで!急いで!」ではなくて、「ゆっくり!落ち着いて!普段通りで!」と声をかけると、『お客様を早く掃かせようモード』にはならなくなります。
先ずは、現場のトップの意識改革から始められるといいと思います。
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