貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 191 チーム制が生かされない問題 第1弾(大型店の問題点)チーム制を敷くとアシスタントの動きが変わる!?
大型店舗の経営は、生産性さえ維持できれば、一店舗当たりのスタッフ数が増えれば増えるほど、スタッフ一人当たりの固定費が下がり、利益が出やすい状態になりますよね。固定費をシェアして、利益効率を上げる考え方ですね。
3人のサロンを三店舗作るより、9人のサロンを一店舗作った方が、生産性さえ維持できれば、9人で一店舗の方が、はるかに利益が出やすいですよね。
ただし、あくまでも、生産性が維持できればの話です。一店舗当たりのスタッフ数が増え、管理し難い人数になってきますと、生産性を維持するのが段々と難しくなってきます。
そこで、スタッフ数がある一定数を超えてきますと、チーム制を導入するサロンが増えて参ります。もしも、大人数にも拘らず、チーム制を敷いていない場合、どんな問題が起きるのでしょうか??
そこを理解することによって、効果的なチーム制のあり方が見てくると思います。
先ずは、チーム制を敷いていないと、アシスタントの動きが悪くなることがあります。
1フロアーに、多くのスタッフが存在するという事は、多くのお客様が同じ時間帯に多く滞在することになりますよね。
そうなれば、アシスタントは、どのスタイリストの、どのお客様のアシストをすればいいのか?迷ってしますよね。
スタイリストは、自分の担当するお客様が同じ時間帯に重なっても、せいぜい三名程度ですけど、アシスタントは、フロアーにいるすべてのお客様に対応をしなければならなくなりますよね。
その理屈が分からないスタイリストが、
『アシスタントの動きが悪い!』
『アシスタントが気づかない!』
『アシスタントの動きが遅い!』
とアシスタントを責めたてるようになり、アシスタントが疲弊してしまいます。そうなりますと、スタイリストとアシスタントとの関係性が悪くなり、生産性が下がるだけでなく、最悪の場合は辞めてしまうこともあります。
もしも、チーム制を敷いていたなら、チーム内のスタイリストのヘルプとチーム内のお客様だけを注視して動くことができますので、アシスタントの動きが格段に良くなりますよね。
また、チーム内のお客様をいつも担当することによって、お客様と親しくなりますよね。チーム制を敷いていない場合は、すべてのお客様に対応を迫られるので、お客様の名前すら覚えられない状態になります。
また、より効率的な動きをするためには、セット面をチームごとに固定化することをお勧めいたします。
フロアーが100坪ぐらいの大型サロンになりますと、セット面の数も20面以上になりますよね。
そうなりますと、お客様の座られるセット面がマチマチですと、チーム内での動きも悪くなります。ですので、チーム毎のセット面を固定化することによって、チーム内での動きを良くしたり、掃除や片付け等も効率よくできるようになりますよね。
同じセット面で飽きがくるようなら、定期的にチームごとのセット面を変えればいいと思います。
このやり方は、格段にアシスタントの動きが良くなると思います。
先ずは、チーム制のメリットは、スタイリストのメリットだけじゃないことを理解することが大事だと思います。
第2弾では、チーム制によるスタイリストのメリットと有効的なチーム制のやり方をお伝えいたしまね。