貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol234 新人研修中の新人の胸に『研修中』の札って、必要?それとも必要でない?!
美容室を経営されている皆さんのサロンでは、新人さんの胸に『研修中』の名札はつけておられますでしょうか?
何となく美容師には似合わないし、かっこ悪い…(笑)と思っておられる方もいらっしゃるかも知れませんが…。
以前、先輩の経営者から、『一流の美容室ほど、誰がスタイリストで、誰がアシスタントなのか?また、誰がベテランで、誰が見習いなのか?の見分けがつかないよね!』と教えて頂いたことがあります。確かにその通りだと思います。
という事は、『研修中』という名札は、いかにも新人だと、バレてしまうので、あまり好ましくないのでしょうか?にも拘らず、多くの接客業で、研修中の名札をつけているのはなぜでしょうか?
本当の理由は定かではないのですが、うちの会社では明確な理由があります。
それは、お客様の目の前で指導し、お客様の目の前でメモを取ることができるからです。
本来なら、お客様の目の前で、指導するのは控えなくてはいけませんよね?それが、『研修中』の名札がある場合に限っては許しております。
先ずはお客様に丁寧に自己紹介します。『4月に入社いたしました○○と申します。よろしくお願いいたします』と。
研修中だということが分かれば、お客様も温かい目で見てくれますよね。それどころか、お客様から『頑張ってね!』と激励の言葉を頂くこともありますよね。
また、お客様の目の前で、先輩からアドバイスを頂いた際、その場でメモることが許されます。このメモを取る作業が新人にとって、一番大切な習慣作りだと思います。
新人にとって、大切なことは、先輩の言われたことができるようになることですよね。
ところが、先輩から「昨日も同じことを教えたよね!」「何回同じことを言わせるの?」と、何度も同じことを先輩に言わせる新人は、「できないスタッフ」というレッテルを貼られてしまいます。
ですので、新人に一番に教えたい事は、業務ではなく、『学び方』ですよね。『学び方を学ばせる』その第一歩が、先輩から言われたことができるように、きちんとメモを取ることです。
私は美容室経営を30年以上続けて、多くの新人を迎え入れましたが、ほとんどの新人が、メモを取る習慣がありませんでした。当然、忘れているので、先輩から叱られるということが日常的でした。
メモを取る習慣作りを最初の教育に入れ込むことによって、成長スピードが遥かに変わりました。
もう少しコツをお話いたしますと、ただメモを取れるようになったからといって、全員が全員、メモを見返すという行動には至りません。ですので、メモを取った後の行動まで指導していきました。
メモを取った後は、ノート等に丁寧に転記をさせます。『先輩からのアドバイスリスト』として、日付とアドバイスして頂いた内容を書き込んでいきます。
そのアドバイスリストをサロンワークの前に目を通すことを習慣化させます。
毎日、目を通すことができているかどうか?をチェックするために、目を通した日付を書き込むと、先輩から言われたことを記憶して仕事に入るという一般社会では、極々当たり前のことができるようになります。
そこまでする必要があるのか?と思われる方もおられるかも知れませんが、このメモやノートをとる習慣と見る習慣作りは、その新人の人生を変えるほどの学びだと思います。ちょっと大袈裟ですね。(笑)
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