貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 80 辞めるスタッフが多くて、一向に離職率が改善されない‥と悩んでいるリーダー必読!part 4 スタイリスト時代編

 長い年月をかけて、やっと売上に貢献してくれるスタイリストになったと思いきや、突然の退職願。その下が育っていない状況で、目の前が真っ白になった経験はございませんか?私は美容室経営歴30年の間で、この繰り返しだったせいか、慣れましたけど‥(笑)

 スタイリストが長く続かない原因は、ズバリ、長く働きたいと思えるようなキャリアプランニングがあるかどうか?だと思います。

 辞める原因の多くは、『不満』『不安』のどちらかだと思います。会社に対する不満を解消する努力と、将来に対する不安を取り除いてあげる努力が必要ですね。※『不満を解消』する取り組みは、ES(社員満足)アンケート等で改善。またの機会にお伝えします。

  私が考えるに、下記の3つのキャリアプランが整っていれば、劇的に離職率は改善されると思います。

1.男性(女性)社員が、家族を養っていける年収になるプランニング。

2.女性社員が、結婚、出産後、安心して働けるプランニング。

3.長く務めれば務めるほどメリットがあるプランニング。

1.男性社員用のキャリアプランニングですが、大事なポイントは、具体的な年収の額と、どうのようになれば獲得できるのか?を明確にすることだと思います。

例えば、年収600万を得るためには、

一美容師として得るためには、どれくらいの個人売上が必要なのか?

管理職を目指すなら、どれくらいのスタッフ数で、どれくらいの生産性を上げればいいのか?

独立支援(FC)制度を活用したいのなら、どれくらいの坪数で、どれくらいのスタッフ数で、どれくらいの売上を上げればいいのか?

役員を目指すなら、店長を何人ぐらい、どのレベルまで育成、管理すればよいのか?

 理想ではなく、現実的なプランニングに仕上がれば仕上がるほど、スタイリストは、自分の将来の選択肢の1つに、加えてもらえることになると思います。

2.女性社員用のキャリアプランニングですが、あるか、無いかで、女性の離職率に大きく影響されると思います。

 仮に、無い場合は、「結婚(出産)したら、辞めようかな~」と思いながら独身時代を過ごします。仮に、魅力的な女性専用のキャリアプランがあれば、目指すゴールが変わってきますよね。

 多くの美容室では、パートさんのお給料が、コンビニのアルバイトよりも低い場合がありますね。会社からすれば、産休中に指名のお客様がほとんど離れてしまい、アシスタントの給料しか出せないというのが、実情だと思います。

 ですので、結婚妊娠するまでに、できるだけ多くの指名を獲得し、復帰後、そのお客様が戻ってきてくれるプランニングを用意しておけば、独身時代の働き方が変わってきます。

 最低でも、時給1,500円~2,000円のプランニングがあれば、美容師を辞めて、近くのスーパーやコンビニでアルバイトすることは無くなりますよね。

 3.長く務めれば務めるほどメリットがあるプランニングですが、問題なのは、歳を取った時の働き方がイメージできるようにしてあげることだと思います。

 歳を取った時に、一番不安に思うには、⑴収入面 ⑵客層とのギャップ ⑶若いスタッフとのギャップ だと思います。

 収入面は、歳とともに売上の減少分を歩合給の率を年数に合わせて、少しづつ上げてあげる制度が有効的だと思います。例えば、65歳で指名50万、歩合率60%であれば、30万の給料が頂けます。

 それがプランニングとして、分かっているなら、若いうちに指名数を確保しようと取り組むようになりますよね。

 客層と若いスタッフとのギャップですが、年齢に合わせたサロンを作ってあげるといいと思います。無理して合わせようと思わなくてもすむように‥。

 ざっくり、お伝えしましたが、この3つのキャリアプランが充実していれば、早いうちから将来に備える働き方ができるようになりますよね。

ご参考まで‥。

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