貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol302 店長が退職し、やむ負えず急きょ繰り上がりの店長を抜擢したが…部下からの人望の無さに困った経験ってございますか?

 店舗展開をされている会社なら、おそらく一度は経験をされたことがある突然の店長の退職…。
 退社する一年ぐらい前から退職が分かっていれば、それなりに対処できたかもしれませんが、退職願が3カ月前ぐらいですと、経営者の頭の中は、軽いパニックを起こしてしまいますよね。店長が辞めた後の店舗運営をどうしようか?と…。
 とりあえず、次期店長を誰にするのか?見渡してみても該当者がいない…。
 いないからと言って店長なしの状態では店舗運営は成り立たない…。
 仕方がないから、残ったメンバーの中から一人選ばなければならない状態…。
 必然的に辞めた店長の次にキャリアのあるスタイリストを繰り上げての抜擢になることがありますよね。
 ある意味、仕方のないことですが、案の定、部下からの人望の無さに、次々に問題が勃発。「やはり店長には向いていない…」と思っても、今更降格させて辞められたら困るので、どう対処していいのか分からない…と経営者の悩みの種として、月日が経ってしまうことってありますよね。

 そういう状態にならないための対処法をお伝えさせて頂きますね。
  店長が退職後、次の店長を抜擢される際、いきなり就任させるのではなく、
 ①店長候補として半年~1年、その間、店長代理として店長業務にあたってもらいます。

 ②店長候補としての期間中、どんな店長であれば正式に抜擢されるのか?を明確にし、伝えておきます。特に部下からの人望を優先し、部下からの評価を参考に正式に店長に昇進させるかどうかを決めると伝えておきます。

 ③半年~1年が経過し、どうしても昇進させるかどうか判断に迷ったときには、任期制を導入します。店長の任期は1年~2年。長くても3年。この期間、サロンを伸ばすという結果が出せなかった場合は、店長の降格もあると伝えておきます。本人も納得の上での降格なら、最小限のダメージでおさめることができると思います。

 ④店長が辞職して、慌てて次期店長を探さなくてもいいように、普段から次期店長候補の教育をされることをお勧めいたします。
 私の会社では、月に1回リーダー塾を開講しております。
 基本的には自由参加です。自由参加にして、それでも学びたい、あるいは店長をやりたい人…を抜擢した方が、適任者になる可能性も高いですし、心構えもできていますので、スムーズに育成できます。
 リーダー塾を通じて次期リーダーに相応しい人材を見分けることもできます。不思議なことに意外なスタッフが店長候補に挙げられることが多いですね。
 もしも誰も店長が辞めなければ、出店を通じてチャンスを与えるように話をし、そうするためには、自分が所属する店長のサポートを全力でするように伝えております。
 ①~④の対処法を頭に入れておけば、突然の店長の退職に右往左往しなくなると思います。

 
 
 

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