貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 166 部下のせいにして、自分を変えようとしない幹部の問題 (大型店のお悩みシリーズ)第1弾
スタッフには、いろんなタイプの人がいますよね。放っておいても勝手に成長するスタッフや、先輩の言う事を素直に行動に移すスタッフや‥そうだとありがたいですよね。ところが、なかには、物覚えの悪いスタッフもいれば、言わないとやらないスタッフもいれば、ときには和を乱す問題スタッフもいますよね。
店長の仕事を一言で言うならば、『スタッフを育てて、サロンを伸ばす事』だと思います。そうなんです。スタッフを育てることは、店長の重要な仕事ですよね。ところが、その自覚に欠けている店長っていますよね。その自覚に欠けている店長の発言は、
「私は言っているんですけど、やらないんです‥」
「頑張るか、頑張らないかは、本人次第ですから‥」
「あいつに変わる気があればね‥」
「あいつにやる気さえあればね‥」
「そもそも、あいつはいい美容師になろうと思っていないんでしょうかね‥」
何だか他人事のように発言する店長に、イラっとした経験ってございますか?若い頃の私は、「それってお前の仕事だろ!」と、心の中でいつもキレていました。(笑)
すべてを部下のせいにしてしまう店長では、部下を育成してサロンを伸ばすことは到底できませんよね。
やる気のないスタッフや、やるべきことをやらないスタッフの現象だけを見ると、確かに部下に問題があるように思います。
そのやる気のないスタッフをやる気にさせたり、やるべきことをやらないスタッフに、きちんとできるように育成していくことが上司の仕事だとの認識させることが大事ですよね。
『すべての原因は育成側にある』と考えることのできるトップや店長こそが、人を育てることのできる人だと思います。
その精神を『因我精神』と呼んでいます。『原因は我にある』この因我精神が自分の根幹にあれば、先ほどの他人事の発言がこう変わります。
「私がどういう指導をすれば、やるようになりますか?」
「私がどう関われば、頑張るようになりますか?」
「私のどこが変われば、あいつが変わる気になりますか?」
「私がどう関われば、あいつは、やる気になりますか?」
「私がどう伝えれば、いい美容師になりたい!と思ってもらえるのでしょうか?」
先ほどの他人事発言ではなく、店長自身の動き方を変えようとしていますよね。どんなに部下が悪くても、部下のせいにしない精神が、いずれ部下に伝わり、部下が変わっていくのだと思います。
私の会社の幹部間の合言葉は、『よくないのは部下!直すのは上司!』です。
幹部教育の中に、因我精神を持つ重要性をお伝えすることをお勧めいたします。