貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 149 全店統一のデメリット!?物事を進めるスピードが遅い‥の対処法 第2弾(大型店のお悩みシリーズ)

 vol148では、大型店舗の課題の一つとして、社員数、店舗数が増えて参りますと、一つのアイデアが発案されたから、実際に導入され、各店舗に落とし込むまでに必要以上に時間がかかってしまう‥という小回りの利かなき3つの原因と、一つの対処法についてお伝えさせて頂きました。

 vol149では、大型店の小回りの利かない原因の2つ目についてお伝えさせて頂きますね。

 2つ目の課題は、全店統一の取り組みが多く、客層やターゲットの違いから、サロンによって合う合わないが出てきて、合意を得られない状態になってしまうことによる物事が前に進まなくなってしまう弊害のことです。

 店舗数が増え、年月が経つにつれ、スタッフの年代も客層も上がってきますよね。比較的若い店舗もあれば、年季の入った老舗店も存在し始めます。

 そうなりますと、幹部会議や店長会議で、全店統一企画等の意思決定がされればされるほど、どうしても合う店舗、合わない店舗が出てきます。

 合わない店舗は、初めからモチベーションが上がらないこともあります。店販商品一つとってみても、若い客層が好む商品と、年配の客層が好む商品とに、ギャップが出てきたり、売れ筋商品でさえも、店舗によってに合う合わないが出てきますよね。

 メニューや価格帯も同様ですよね。各店舗の客層やサロンコンセプトによって、売れるメニュー、売れないメニューが出てきやすくなりますよね。

 会社側からすれば、全店統一のメリットとして、『一括管理のし易さ』『仕入れコストの効率化』『教育の一本化』など‥それはそれで大きなメリットもありますので、一概に全店統一が悪いというわけではありませんよね。

 対処法として、『全店統一をした方が良い案件や企画』と、『各店で決めた方が良い案件や企画』を思慮分別して、明らかに各店で決めた方が効果的なものは、各店の裁量に任せるというやり方が効果的だと思います。

  このやり方が上手く稼働し始めますと、店長を中心に自分たちのやり方で進めるようになりますので、やらされている感が払拭され、やっている感も出てきますチームに自由性を持たせることによって、能動的にスピード感を持って進めることが可能になりますよね。

 但し、vol148でもお伝えいたしましたが、各店の裁量に任せるということは、店長のリーダーシップやマネージメントの力量が問われることになりますので、力量に合わせての上司(マネージャー)のサポートは必要になってくると思います。

 『全店統一をした方が良い案件や企画』と、『各店で決めた方が良い案件や企画』を年間計画を立てる際に、しっかり話し合われることをお勧めいたします。

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