貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 150 プロジェクトチーム発足の効果!物事を進めるスピードが遅い‥の対処法 第3弾(大型店のお悩みシリーズ)

 社員数が増え、店舗数が増えるにつれ、何かをはじめるにせよ、何かを辞めるにせよ、全店舗が揃って実行に移すまでに、どうしても時間がかかってしまいますよね。会社が大きくなればなるほど、小回りが利かない‥という大型店舗ならではの課題が出て参ります。

 いくつか原因がありますが、vol148とvol149で、主な原因と対策をお伝えしております。vol150では、3つ目の原因と、対処法をご紹介いたしますね。

 3つ目の原因は、何もかも幹部会議や店長会議等で意思決定がされていることが原因で、話し合うテーマが多過ぎて、すべてが遅れ遅れになりやすくなる‥ということです。

 教育関係、企画関係、イベント関係、メニュー関係、価格関係、店販関係、表彰関係、労働環境、人事考課関係‥を店長会議等、一つの会議で進めていこうとすると、いくら時間があっても足りない事態に陥ることがあります。そうなりますと、店長会議の回数(日程)がどんどん増えて、毎週店長会議を実施しても追いつかないことも出てきます。

 そうなりますと、期限付きの決めなければならない案件が山積し、どうしても期限ぎりぎりの遅れ遅れの事態になりますよね。かと言って、急いで処理しようとすると、内容の薄い妥協案が採択されることになりかねませんよね。

 店長会議等をスムーズに行うためには、同じ期間にいくつもの仕事をこなす処理能力のあるリーダーと、それを統括するマネージメント力が問われますよね。しかし、そのスーパーマネージャーがいる会社ならいいですけど、現実にはそのマネージメントに優れた人がいない会社もありますよね。

 そこで、対処法をご紹介いたします。

 プロジェクトチームを発足させて、別機関で進める方法ですね。プロジェクトチームは、文字通り、目的を成し遂げるために集まられた専門チームですので、内容の濃い話し合いが期待できますよね。また、目的がはっきりしていますので、その分野に対して得意なメンバーで構成しやすくなりますので、目的に沿った優れたアイデアや遂行力も期待できますよね。

 このプロジェクトチームを発足するときのコツは、ゴール(成果)を明確にしてから発足することがポイントです。

 プロジェクト名が先行して、ゴールが曖昧だと、大きな成果が出にくくなります。

 例えば、接客を見直すためのプロジェクトを発足させるのであれば、ただ単に『接客プロジェクト』と名付けて発足させても、大きな成果は期待できませんよね。

 どのくらいのレベルの接客を目指しているのか?

 できれば、そのレベルを確認できる動画等を用意して、レベルのゴールを明確にしたり、接客に対するお客様の口コミ数や口コミの内容を明確にゴール設定したり、お客様満足度アンケートの接客項目をどれくらいの評価に上げるのか?等‥

 このプロジェクトチームのゴールを明確にすることによって、達成させたいレベルが明確になりますので、メンバーの遣り甲斐にも繋がりますよね。

 社員数が増えれば増えるほど、専門性を持ったプロジェクトチームをより多く立ち上げることができますよね。小回りが利かない大型店の悩みが、プロジェクトチーム化によって、大型店の強みに変わりますよね。

 幹部会議や店長会議で話し合っているテーマをプロジェクトチーム化することによって、前に進まない課題が解決しやすくなりますよね。

お試しください。

 

 

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