貴方がリーダーならどうしますか?シリーズvol 159 目標意識の低迷(大型店のお悩みシリーズ)
目標意識の低迷は、大型店に限らず、どの規模のサロンでも課題ですよね。特に、社員数が多い大型店では、『目標』という言葉を使用する頻度が多いにも関わらず、目標意識の低い社員が混在することがありますよね。「サロンの目標を皆で達成しよう!」と訴えても、達成意欲に満ち溢れたスタッフもいれば、返事だけのスタッフもいれば、露骨に無反応なスタッフもいますよね。
ところが、世の中には目標意識の高いスタッフの割合が高い会社も存在しますよね。それは、偶然、たまたま目標意識の高いスタッフが集まっただけなのでしょうか?私も最初は若干、運もあるのかな?と思っていました。笑
しかし、目標意識の高い社員が多い会社が、一時的ではなく、毎年、確実にそうなっている現象を見ますと、社員のポテンシャルやモチベーションには関係なく、目標意識の高い社員を育成されています。
その違いはいったい何でしょう?
不思議に思った私は、ある成功されている経営者の方に尋ねたことがあります。
その成功されている経営者は、「目標意識は、目標を意識しないとダメよ!と説教をしても、意識は変わらないよ!目標意識の高さは、その目標自体が、達成したい目標になっているか?どうか?で決まるんだよ!」
とアドバイスと頂いたことがあります。目から鱗でした。会社やサロンが提示した目標数値を社員が見て、達成したい目標になっていなかったとすれば、目標意識は永遠に上がらないと教えて頂きました。
よくある対前年比120%を達成しよう!という何の根拠もない目標は、社員からすれば、どうでもいい目標になっていることが多いと思いますね。
目標を達成すれば、どうなるのか?働く社員やお客様や会社がどう豊かになれるのか?が明確であれば、少なくとも、目標に対して無反応なスタッフは減ってくると思います。
減ってはきますが、ただこれだけでは、心の底から達成したい目標には成りえないこともあります。
何が欠けているのか?と言いますと、スタッフの個人的な目標だと思いまうす。会社の割り当てられた目標値ではなくて、スタッフが個人的に達成したい目標値のことです。そうするためには、スタッフが最終的なワクワクする目標値を明確にする必要があります。『最終的な美容師目標』です。
1.最終的にどうなれば、豊かな美容師生活や、美容師をやっていて良かったと思えることができるのか?という最終的な美容師目標を明確に‥
2.その最終目標をいつまでに叶えたいのか?というゴールを明確に‥
3.そうするためのは、逆算して、段階的な目標を設定するのです。
その段階的な目標値と、会社から割り当てられた目標値を擦り合わせて、目標値を設定されると、目標を達成したい根拠が明確ですので、少なくとも、目標意識が低いスタッフは減りますよね。
ワクワクする個人的な美容師目標をサポートする体制を会社で作るためには、3つの取り組みが効果的です。
1.個人的な美容師としての夢のサポートの一環として、キャリアプランニングを充実させる
2.個人的な夢や目標を設定する機会を設ける。(夢合宿)
3.スタッフの夢や目標管理をサポートする担当上司のコーチング力を身につける
等です。詳しい内容は、またの機会にお伝えさせて頂きますね。