「きちんとした大人を目指す」8歳息子。「自閉症のこだわり」とはこういうことか。
夕食時。
8歳息子「ぼくはきちんとした大人になりたいから姿勢を良くする」
私「そうか。がんばれ」
8歳息子「絶対食べ物をこぼさない」
私「わかった」
8歳息子「後ろを向かない(後ろにおもちゃの棚がある)」
私「うん」
8歳息子「ぼくらしくかっこよくするね」
私「かっこいい!」
(この間私はおかずをこぼす)
8歳息子「いや、この姿勢じゃだめだ」
私「そうなの?」
8歳息子「ぼくはきちんとした大人になるから」
私「そうか」
このやり取り…。
楽しくやってればいいのだけど、8歳息子は泣きそうな感じでこれを続ける。
(こぼしたって拭けばいいじゃん!)
と私は思ってる。
言ったこともあるけどそういう反応はいらないらしい。
私がひたすら褒めまくればおさまるのだろうか…
きちんとした大人どうのより、
もっと自分が楽しいことを追求してほしい…
とにかく自分に自信がないのだな、
というのが私の目立てなのだが。
違うのかなぁ。
どうすりゃいいのさ。
というやりとりを夫に話した。
(夫は平日晩飯時不在)
夫「そういうのも自閉症の特徴なんだってね」
私「え、そうなの?」
長らく『発達障害グレーゾーン』にいた8歳息子。
今年病院を変えたら『自閉症スペクトラム』の診断をうけた。
私は発達障害の本などを読み散らかしているけれど、
その特性の一つである『こだわり』について、
息子はあまり当てはまらないとずっと思っていたのだ。
彼は物に固執することがない。
物の並び方も物事の進め方も「こうじゃなきゃイヤ!」とかない。
急な予定の変更にもイラついたりしない。
でも『こだわり』ってそういうことだけではないみたい。
8歳息子がこだわるのは『考え方』。
『自分はこうでなくちゃいけない』
『きちんとした大人にならなきゃいけない』
『何でも上手くできなきゃいけない』
『素早く行動出来なきゃいけない』
など。
なんて苦しい子・・・。
思えば私も中学生の時。
校則で『傘は無地』と決められていて、
雨の日ワンポイント入っていた折り畳み傘を持っていたけど使わずに濡れて帰ったことがある。
それを父にちょっと誇らしげに話したら、
引かれた。
私の両親は子どもにきちきちしたことを求めない人たちだったのに、
私は校則を遵守する娘に育ち上がっていたのである。
これは、家庭でどうこうできることではないのかもしれない。
・・・
夫は
「自分で考えるのが苦手だから『こうしなきゃ』と言われることに飛びつくのかもしれないね」
と言っていた。
・・・
おまけ。
『自分のことしか調べない』という烙印を(私に勝手に)おされていた夫が、最近息子の発達について何やら調べているようだ!!
これは嬉しい。