(雑記)自分って音楽好きだったんだ、と気づいた話
こんばんは。
漫画家・イラストレーターをしております、富士フジノと申します。
久しぶり、2回目のnote投稿になります。
ところでみなさん、突然ですが音楽は好きですか?
私は好きです。
何を急に、と思われるかもしれませんが、今日はそれに気づいたことの話をしようと思います。
とても些細な出来事だったのですが、自分の人生を振り返った時に大事なポイントになりそうだったので、備忘録もかねて記録しておきます。
自分は音楽をそんなに好きじゃないと思ってた
私の父はとても音楽が好きな人でした。
本人が「俺は音楽が好きなんだ」と口にすることは一度もありませんでしたが、TVで知ってる曲が流れれば一緒に歌い、CDをたくさん購入してウォークマンに入れ持ち歩き、あまり有名でない歌手の小さなミニライブに足を運んでもいました。
初任給でシステムコンポーネントステレオを買ったという話を聞いたこともありましたし、幼少期は一緒にハロプロ系のコンサートに連れていってもらいました。
ボーカロイド歌唱のアルバムもよく聞いていましたし、今でも私の知らない若い音楽をどこからか見つけてきてライブに行っています。
そんな父のもとで育ったからか、幼少期から私の周りには音楽があふれていました。
けれど、自分が特に音楽が好きだとは思っていなかった。
ずっとアニメの主題歌集とかを聞いていたこともあり、流行りのアーティストには疎かったし、歌も楽器も苦手で、音楽の授業が退屈でした。
「自分はこっちの分野の人間じゃない」と、小さいながらに思ってしまったのだと思います。
そう無意識に思ったまま、大人になりました。
相変わらず音楽はよく聞くし、カラオケも頻度は高くないし苦手意識もあるが行くのは好き、仕事をするようになってアルバムも軽率に買うようになり、ライブに行く回数も増えました。仕事中はなんらかの音楽をずっと聞いています。
そんな時の出来事でした。
美容師さんに「音楽好きなんだね」と言われた
少し話がそれますが、おしゃれな場所が苦手なタイプのオタクである私は、美容室がとても苦手です。
初めて行く美容院なんて、もう決死の覚悟です。
そうして死にそうになりながら通い、なんとか担当の美容師さんに慣れてきて安心だ、と思っていた矢先、美容師さんがご懐妊され、退職されました。
仕方なく新しい美容室を探していたところに、旦那の実家で評判の美容師さんのことを思い出し、自分もそこに通ってみることにしました。
(この美容師さんがまたすごいこだわりのある方で、カットをこんなに丁寧にやる人いるんだ……って感動したのですが、別の話なので割愛します)
そしてその美容師さんのところで髪を切ってもらっていた時のことです。
その時店内にはAmazon Musicのプレイリストが流れていました。
たぶん「洋楽ベストヒッツ」みたいなタイトルのやつです。
誰もが知ってるような有名な曲がかかっていたので(覚えてる中だとUp!とか)、思わずノってしまいながら「メジャーな曲が流れてますね」と美容師さんに話しました。
「あ、そう?これAmazonのプライムで聞けるやつだよ」
「へ〜〜。あ、この曲も有名なやつだ」
そういう感じで、かかる曲ひとつひとつに反応していると、美容師さんが言いました。
「音楽、好きなんだねぇ」
と。
その時私は、え?と思いました。
「いやでも、歌手名までは知らないし…………有名な曲ばっかりですよ?」
「いやいや、でも。知ってるってことは、音楽好きなんだね」
?????
めちゃめちゃ混乱しました。
いやだって、このくらいのラインナップならほとんどの人が知ってる曲なんじゃないのか?
それで音楽好きって?音楽好きの認定ライン低くない?
音楽好きって言っていいのは、もっといろんなアーティストとかジャンルに詳しくて、いっぱいライブとか行ってて、もっと音楽に囲まれてる人じゃないのか?
そう思いました。
今思えば、美容師さんもお客さんとのコミュニケーションとして、軽いノリで言っただけなのだと思います。
でも、自分にはそのやりとりがすごく心に残って。
そういえば、無意識に「自分なんかのレベルで音楽好きって言うのはおかしい」って、思い込んでいたかもしれない。
一番嫌いな、人の好きを推し量るようなことを、自分でやってしまっていたのかもしれない……。
そう気づいて、めちゃくちゃ恥ずかしくなりました。
そして、自分も音楽好きって言っていいんだ、と思ってから、すごく嬉しいい気持ちになりました。
あ〜〜〜、自分って、音楽好きだったんだ。
そういえばずっと、「音楽が好き」って、そう言いたかった気がする。
考えてみれば、漫画が好きとか、アニメが好きとか、そういうのに資格というか、基準なんてないもんなあ。
どうして音楽だけ、自分の中でそういうラインができてしまったんだろうか。
これも余談ですが、私は歌が苦手で、カラオケに行くときも初めての人の前では手が震えるほど緊張してしまうたちなのですが、この間実家の荷物の整理をしていたら小学校の時の作文が出てきて、そこにははっきりと「歌うことが好き」だと書いてありました。
この時は上手い下手なんて関係なく、純粋に歌うのが好きーって思ってたんだなー、と、またしんみりしてしまいました。
なんだかな、大人になるっていうのはこう、ちょっと寂しいものですね。
最後に
その美容室での出来事以来、自分は音楽が好きなんだ、と、自分で胸を張れるようになりました。
別に胸張らなくてもいいし、張ったところで何かが変わる訳では全くないのですが。
でも好きだって言える物が増えることって、私にとってはとても素敵なことなんです。
好き、堂々と言っていきたい。
そんな感じで、最近もバーチャルYouTuber関係のライブに行っては大はしゃぎしています。
不可解、FAVRIC、にじさんじフェス、全部超楽しかったな……。
今度は勇気を出して、クラブイベント系にも行ってみたいです。バーチャフリークとか。
おまけ
最近めっちゃ聞いてる音楽系のVの者のチャンネルを貼って終わります。
聞いて。(こっちが本題)
花譜(バーチャルシンガー、15歳の女の子。唯一無二の歌声と表現力)
MonsterZ MATE(歌手で狼男のアンジョーと、ラッパーで狼男のコーサカの二人組。最近はまった。とにかくかっこいい)