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宅建試験受けてみた 表

時は2024年1月。
彼は幸か不幸か不動産関係に携わる部署に異動になった。
その運命は果たして…。


どうも、ふじふじです。
普段、「仕事辞めたい」しか口にしていない僕ですが、
この度、資格試験を受けてみました。

その名も、

宅地建物取引士試験

不動産関係といえばの資格ではないでしょうか。
前回のFP3級に続き、資格シリーズ2回目です。

それでは、はじまりはじまり。


プロローグ

僕は不動産関係の部署に異動になった。

しかし、それまでの僕の職歴は不動産とはまるでかけ離れた仕事をしていた。

今やっている仕事やそれまでの仕事を事細かく書くと身バレに繋がりそうな気もするので、ここでは書かないが、とにかく180度言ってもいいほどやる内容が変わった。

全くの未経験で異動、ましてや出向扱いになった。

勉強の身として放り出されたが、全くもってド素人、戦力外である。

そんなある日のこと、上司から言われたある一言。

「宅建持ってる?」

もちろん持っているわけがない。

しかし、この一言で「宅建からは逃げられないのだろう。」そう悟った。

ビギナーであるが故に、幸い仕事量は多くない。

どうせ後々辛い思いをするなら、と覚悟を決めるのであった。

旅の仲間(教材)たち

ここでは使った教材を軽くレビューしつつ紹介。

・宅建士合格のトリセツ 基本テキスト

初学者向けにおすすめのテキストということで買った。
が、わかりやすくしてやろう感が強すぎて逆にわかりにくい。

図が多用されているのはいいが、そのせいで重要な部分がとっ散らかってしまっているように感じた。
その上、初学者向けすぎて載っている情報が薄い。プラスの知識がなければ過去問に通用しない。
最初から初学者向けに踊らされずに出る順の方を買っておけばよかった。

・宅建士合格のトリセツ 厳選過去問題集

教科書と対になる問題集。
教科書をトリセツにしたので、問題集揃えて買った。
基本のキという感じの問題集。
見開きで問題と解説が載っているので見やすい。
宅建の問題に慣れるまではこの問題集を使っていたが、夏過ぎてからはあまり使わなくなった。
それはなぜか。次のサイトがあまりにも使い勝手がいいからである。

・宅建試験 過去問道場

言わずと知れた神サイト。
FPを受けた時にもお世話になった。

過去25年の問題が法令改正にも対応した形で解くことができる。
このサイトがあることを知っていたので、トリセツの一問一答は買わなかった。
このサイトさえマスターすれば、ボーダーまでは固いのではないかと思う。
下手すればこれだけで合格する人もいるのではないかというぐらい優れたサイト。


また、勉強の副教材としてYouTubeも活用した。

・棚田行政書士の不動産大学

宅建受験志願者であれば、知らない人はいないのではないかというぐらいのチャンネル。
動画の内容としては、全体の概論というよりは各論を解説している動画が多い。
過去問道場で問題を解き、よくわからなかった箇所は不動産大学で確認する作業を繰り返し行った。
特に彼が作った覚え歌は必見である。

最初は「なんだこれ」とバカにしていたが、問題を解くにつれ、覚え歌のありがたさを身に染みて感じるようになった。


その他、僕は独学なので、市販の模試やネットで配布・販売されている模試を数多く行った。

・模試

数が多いのでここでは列挙のみ行う。

  • LEC出る順予想模試

  • LEC0円模試

  • 日建学院予想模試

  • 吉野塾Green・Navy・White

  • みやざき塾GIFT・IMPORTANT・FIRE・TRAP

  • クレアール無料模試

力試しとして結果やって良かったと思う。
最初のうちは30点を叩き出したこともあったが、その後は38〜41点ぐらいを推移した。

模試は意味ないという層もいるが、僕は初見問題のトレーニングになった。
特に、日建学院の模試で出た問題が丸々本試験で出てきた。
(らしい。解いた覚えが全くなく、本番でも間違えた。)
ラッキーなこともあるものだ。


勉強の軌跡

勉強時間

まずは気になる勉強時間について。
「宅建 勉強時間」で検索すると一番上に出てくるサイトには、
初学者は600時間必要と書かれていた。

ひとまず何もわからない僕はこの600時間を目指して勉強することにした。

しかし、案の定ダラけた。

最終的に受験当日の10/20までに約370時間勉強した。

参考までに勉強時間推移


結果発表

ここまで長らく書いてきたわけだが、重要な結果はどうだったのか。


11/26(火)
合格発表当日
合格者一覧の中に、その番号は、




あった。


無事合格していた。
というか、合格していなければこんな大層な記事は書けない。
結果ありきである。

詳細な結果は請求すればわかるらしいが、
請求費用がもったいないので、自己採点だけを載せておこう。

権利関係 10/14
法令上の制限 7/7
税 2/3
業法 19/20
免除科目 5/5
合計 42±1/50

自己採点結果

純粋に足し算をすると43点なのだが、
マークミスがありそうなので42点としておく。

今回の試験の勝因は、紛れもなく業法と法令にある。
巷では、死のガイドラインや天空率が受験直後に話題になっていたが、そこはうまく切り抜けていた。
(逆に業法は報酬の計算が間違えていた。)

僕自身も試験中は「ヤバいなぁ。」と思っていたが、分からない問題はもはや類推で解くしかない。
それか運。

某行政書士が言っていた「過去問周回だけでは合格できない。」の真の意味はここにあると思う。

本質を理解した上で臨まなければ、こういった初見問題にハマり、ズルズルと不合格へ陥ってしまうのだろう。

教えが功を奏した瞬間だった。


宅建士試験合格者として

僕は晴れて宅建士試験の合格者となった。
いわゆる一発合格だ。

だから何なのか。
世の中一発合格に必要以上にこだわる人がいる。
一発合格したから偉いわけではない。
一発合格した最大の利点はもう一度同じ試験を受ける必要がないことぐらいだ。

合格することより合格したあとどうするかが大事なのであって、試験合格はあくまでも通過点に過ぎないと思う。

だから僕は一発合格を自慢するつもりはないし、自慢している人間を見たら白い目で見ようと思う。


そして、今回の試験に落ちてしまった人へ。
偉そうに講釈を垂れるつもりはないが、一言だけ言うとすれば、試験には突破するコツがあると僕は思う。

それがいわゆる本質だと思う。

ただ勉強時間を重ねるだけでは到達できない。
高額スクールに通うだけでは届かない。

その本質は自らの手で掴み取らなければならない。
そしてもし、それを掴むことができたのであれば、合格は堅い。


偉そうにするつもりはなかったのだが、偉そうに書いてしまった。
ともかく、再受験される方には頑張ってほしい。



エピローグ

試験後2週間程経ったある日、現箇所の上長たちと面談があった。
年に一回、今後のキャリアについての面談があり、出向社員の僕もとりあえずすることになった。

その面談で聞かれたのが、
「自己啓発は何かしているのか。」
という質問だった。

不合格になるリスクもあったので、今まで宅建士試験を受けることは誰にも言っていなかったが、自己採点結果も良好だったため、ここで初めて受けたことを報告した。

異動から一年足らずで合格圏に入ったことを僅かながらに褒められたが、それだけで終わった。

褒められたかったわけではないが、意外とあっさりしていた。
まぁ元々の籍が違うからそんなものなのだろう。

圧力から解放されるだけでも儲け物である。

何はともあれ、お疲れさまでした。


では、また。

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ふじふじ
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