防犯カメラと弁護士の振る舞い

ホテルの防犯カメラは、「公共性」に値するものだから、提供するのは当たり前だと考える人がいる。
また、「今回のケースでは、犯罪の現場を映しているものだから、ホテル側はむしろ提供する義務がある」と考える人もいるようだ。

おっしゃる通りでしょう。だから、ホテルは「裁判の証拠」として、映像を提供した。

だからと言って、金儲け(映画)に使っていいとは言っていないし、仮に現場を映したものだったとしても、個人の利益のために使用するには、やはり「許諾」は必要になるのは当然だと思うが。

ホテルの防犯カメラ映像は、公共性があるのか、プライバシー保護の観点から秘匿するべきものなのか、見解が分かれるところだろう。だからこそ「法」でジャッジするもので、そもそも法律とは、見解を超えた「ルール」として機能させるために作られたのではないのか。

話は変わるが、ある弁護士が、西廣弁護士たちの会見で、
「弁護士は会見では法的批判だけを行えばよく、感情を露わにすべきではない」
とコメントしたらしい。お前はAIか?

西廣弁護士は、伊藤詩織を「信じる」と言う感情が発露となって、8年半、伊藤詩織を支えて来た。「信頼関係」とは法律なのか?

「裁判官の心象」「被害者感情に鑑み」「同情すべき点」「被疑者は多いに反省している」など、法廷にすら感情は持ち込まれる。そもそも「殺意」と言う「感情」があったかなかったかで「殺人罪」になったり「過失致死」になったりする。
人間の営みから、完全に「感情」を排除することなど無理だ。弁護士は、弁護士である前に人間である。そして残念ながら法律もパーフェクトではない。

ただ、酷なようだが、西廣弁護士を完全擁護はできない。8年半伊藤詩織に騙されて続けた彼女は、弁護士として優秀かいなか、そこは考えてしまう。モンスターに栄養を与えて続けてしまった側面があるため、今更泣き言を言われてもと、少しは思ってしまう。「信頼関係」は時に事実を見えなくしてしまう。だから同情の余地は充分あるのだけれどね。

ついでに言っておくと「イデオロギー」。こいつもやっかいだ。本人が特に意識していなくても、外野が
「そう言うこと言うお前は右だ」「いや、左だ!」となる。
人は皆平等であるべきと言う3次元空間では価値観が一致していても、左右という二次元世界にはレッテルを貼りたがる。それも「人間だもの」なのかな。

さて、今日はバンドの練習日だ。

#伊藤詩織 #西廣陽子

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