俺の「横溝作品ベスト3」

hoshichikaさんが誕生日企画として立案されている「みんなにおすすめ教えます」に便乗してみました。

横溝正史作品は、どれも好きなのでベストを選ぶとなると考えてしまいますが、考えたあげく、3三作品を絞り込みました。

第三位 悪魔の手毬唄

「一羽のすずめのいうことにゃ……」で始まる手毬唄の歌詞の通りに、村の娘が次々と殺されていくという「見立て殺人」好きの横溝先生らしいサービス感がたまりません。意外な犯人、一人二役系トリック、また殺人の動機など、推理小説としてもかなりレベルの高い作品であることは確か。

第二位 獄門島

実際に存在する「俳句」に見立てた連続殺人が、閉鎖的な場所である獄門島で起こるという、先生特有のおどろおどろしい雰囲気満載。またこの連続殺人事件は、金田一耕助が戦後初めて携わった事件でもあったりして。犯人の意外性もさることながら、細かいトリックがちりばめられ、推理小説としても十分面白いと思う。あまりに好きすぎて、全文をテキストデータに書き写した作品でもあります。

第一位 犬神家の一族

映画版における、仮面の不気味な男・佐清が、あまりにも有名な本作も「ヨキ・コト・キク」という犬神家に置ける三種の神器に絡んだ連続殺人が起きるという見立て殺人好きの横溝先生のサービス精神が利いている。犬神家をとりまくなんとも不気味な雰囲気を醸し出す筆力、深まる謎、意外な犯人、納得の動機、そして遺言状の必然性と推理小説としての読み応えも十分。エンターテイメント小説としても完成度が高く、私が紹介するまでもなく、ほとんどの人が知っている作品でしょう、これは。この作品も、全文をテキストデータに起こしたことがあります。


自分の好きなものを紹介するのってめちゃくちゃ難しいですね。横溝作品の魅力の一割も伝えられませんでしたわ。

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