続・はじめての家系ラーメン
以前、こんな記事を書いた。
家系ラーメンを初めて食べた時の感想を書いたのだが、とても美味しかったことを覚えている。
しかし、投稿してから数ヶ月後、よく調べてみると、私が食べた店は、家系ラーメンの系譜ではないことが判明した。
それを踏まえて前の記事を読んでみると、我ながらあまりにも滑稽である。無知を晒してしまうとは情けない。
とはいえ、恥ずかしがってる場合ではない。ここは勉強の意味も込めて、「本物の」家系ラーメンを食べに行くべきだろう。
というわけでやってきたのは、JR錦糸町駅北口から徒歩2分、「家系 武の極み」。
近くのゲームセンターによく行ってるので、何度も横を通っている。一度入ってみたかった店だ。
入口で食券を買い、いざ入店。
店員さんに食券を渡す。麺の固さ・味の濃さ・鶏油の量を選べるが、今回は全部普通にした。
スペースの狭さが若干気になったが、それを補って余りある雰囲気の良さ。どうやらアタリを引いたみたいだ。
そして数分後、例のブツが着丼。
本日の一杯 ラーメン並 850円
惚れ惚れする程に洗練されたビジュアル。
間違いないと確信した。いざ、実食。
まずは、スープを一口。
美味い。これが本当の家系ラーメンか。以前食べたものとは濃厚さが全然違う。味覚に重くのしかかる感じがする。これはライスを頼んでおくべきだった。
スープに圧倒されつつ、続けて、麺をすする。中細の麺が心地良い調和で、本物の実力を見せつけられた。
トッピングは、チャーシュー、ほうれん草、海苔、というシンプルな構成ながら、どれも高品質でしっかり仕事していた。
半分食べ進めたところで水を含む。それだけ夢中で食べていた。
ここで、卓上調味料の刻み生姜に手を伸ばす。こってりしたスープで重たくなってきた所に、生姜の風味が加わると一気に食べやすくなる。
おろしにんにくと豆板醤も忘れない。更にパンチの効いた味わいで、これも食べていて楽しかった。
そうこうしているうちに、無事完食。
食べ終わってから、しばらく動けなかった。
並でも十分お腹いっぱい。ライスまで頼んでいたらパンパンになる所だった。
味も雰囲気も大満足で、「ごちそうさまでした」の声と共に、店を後にした。
本当に美味しかった。
何事も本物は違う。そう感じた一杯だった。
やはり家系ラーメンには、我々を引きつけるだけの魅力がある。絶対にまた行きたい。
なお、食後は長い胃もたれに悩まされた。なるべく若いうちにラーメンを食べておこう。そう決意を固めた。