2024.11.23 NVC読書会#1が最高だったワケ
「学ぶって楽しい!」という感覚を再起動させるために、誰かのための「役に立つ」から離れて遊び、学ぶイベントを行う場を作りたい!と思って立ち上げた「役に立たない塾」。
1か月前のNVC体験ワークショップが好評で、ぜひ続けて学びたい!という声をいただき、NVC読書会を企画。私がNVCを学んでいる師匠はシンガポール在住なので、いつもはオンラインなのだが、これが高知ローカルで開催できたことは実に感慨深い。場所は親友のざたんが運営する「Kochi Startup Base」。これまで何度も「役に立たない塾」のイベントさせてもらったホームだ。
今回はローゼンバーグ博士の著書『「わかりあえない」を超える:目の前のつながりから、共に未来をつくるコミュニケーション・NVC』(英治出版)の「はじめに」の部分を集まった5人で読み、それを元に対話するという形式で行った。
まず、その場で読む時間を15分ぐらいとる。お互い忙しい中で、普段興味はありつつも本を開くまでには至らないということも多いので、こういう時間を物理的に確保できるのも読書会の良いところ。
最後の部分にエクササイズがついており、「期待通りにいっていない、特定の誰かとのやりとりを思い浮かべてください。」というお題が。
これに触発されたのか、その後の話は盛り上がる盛り上がるwww
職場の同僚、上司、親、家族・・・話し始めたら、もう止まらないwww
人と向き合う時に、自分の醜さが見えてしまって落ち込んだり、相手に言葉がうまく届かない感覚が、もどかしくて、感情が高ぶって震えてきたり、逆に相手を「遮断」してしまったり、相手への期待が大きいだけに、思うような反応が返ってこないことに苛立ったり・・・
もう、わんさか出てきた。みんなが丁寧に受け止めてくれるから、「今日はこんなこと話すつもりじゃなかったのに」といいつつも自然と自分の内面のディープな部分が言葉にされていく。こうした心の声にフタをするのではなく、正直に向き合うのがNVC。そこにあるのは、文句や愚痴ではなく(表面的にはそう見えるかもしれないが・・・)、大切にしたいもの(NVCではニーズと呼ぶ)が満たされなかった心の悲鳴。
時折、心の下敷きさんが登場。話手から聞こえてくる心の声に耳をすまし、そこにある感情やニーズに目を向けてみる。すると、内面のモヤモヤに名前がつき、「自分が感じていたのは、これだったんだ!」と自分とつながれる感覚が生まれたりする。その感情やニーズに留まり、十分に嘆くのがNVC。
あるいは、「判断や解釈をいったん保留して事実ベースで考えてみると、そこに何がある?」(NVCでは「観察」と呼ばれる大切なステップ)と問いかけてみると、「あの人は不誠実だ!」が「あの人の言動は自分には不誠実と見えている。」に変わる瞬間があった。
小さいようで、大きな変化。そこに「本当は相手はどういうことを大切にしようとしていたんだろう?」と思いを馳せる余白が生まれる。
気が付いたら2時間があっという間に過ぎていた。今後も月1ペースで集まろう!と盛り上がり、「今日話していた相手との関係性がどう変わっていくか、次回報告するのが早くも楽しみ!」との声が上がった。
NVCはとってもシンプルだけど、実践するのは簡単ではない。大変な正直さと開かれた心が求められるから。そしてそれに即した表現リテラシーを身に付ける必要があるから。だから定期的に集まって学び続け、練習し続ける。そんな場を高知ローカルで続けようと思う。
次回は12月15日(日)15:00-17:00。興味のある方はfacebookから連絡を。