甲子園大会中止に賛成! ~スポーツ観の変化に期待~
2020年5月20日、正式に全国高校野球選手権大会(甲子園大会)の中止が決定しました。高校球児を中心に、各校の監督、高校野球ファン、プロ野球選手からも無念の思いが様々なメディアを通じて伝えられました。
私も野球ファン(元高校球児)として残念な思いです。
2016年に最後の夏を戦いました。 小学校から野球をはじめて12年、ずっと夢見ていました。
「甲子園に行きたい!ケガしても構わない。燃え尽きるまでやり切ると。」
高校までは、野球を生きがいに学校生活を送り、 野球がない日常生活など想像ができませんでした。
野球を通じて、一生の仲間に出会い、忘れられない思い出が生まれたことも事実です。
だからこそ本当の苦しさは、当事者(2002世代)にしか分からないものがあるとも感じています。
そんなやりきれない思いを抱えている15万人の高校球児には、大変失礼ですが、残念な気持ちがある一方、どこか今夏の中止に賛成をしています。
これがきっかけで、
「野球界、スポーツ界に変化が起きること」
「野球だけが特別だった時代が終わること」
「部活の位置づけとスポーツの本質が重ること」
「スポーツが全ての人に身近なものとなること」
「世界のスポーツ観と日本のスポーツ観が近づくこと」 に期待をしているのです。
昨年、スポーツ庁長官の鈴木大地さんが 「人生100年時代です。10代で燃え尽きてほしくないです。
高校を卒業してからも、社会人、大学と競技を続けることができます。
いろんな人生があるわけです。「野球は高校まで」という区切りをつけたい人がいるかもしれませんが、「燃え尽きろ」は時代錯誤です。
全力を出すのは結構ですが、「それが最後だ」と思う必要はありません。
皆さんの可能性をそんなに低く見積もってほしくないですね。」
と話している記事を読みました。
当時は、その通りだと思いながら、「そんな簡単に価値観は変化しないでしょ」と、どこか他人事のようでした。
でも今は違います。
今夏の甲子園、インターハイの中止が与えた2002世代の大きな苦しみを
無駄にしてはいけないと感じています。
教科書に載るかもしれないくらい大きな出来事があったからこそ、
スポーツで燃え尽きろは時代錯誤。
スポーツとの関わりには選択肢がある。自由がある。
視野を広げ、新たな価値を追求する必要があると考えています。
できることなら伝えたい、
・野球だけやっていれば何とかなると思っていた私に。
・ケガしても出ると格好つけていた私に。
・夏で燃え尽きて、引退と言っていた私に。
「スポーツの価値を狭めるな!」
「野球しかできない人間になるな!」と、(笑)