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歌舞伎町ホストの背景を垣間見る
SpotifyのPostcastでラジオを聴くのが好きです。
Podcastには面白い番組がたくさんあります。
ポッドキャスト(Podcast)ランキングで検索してみると
日本のポッドキャストリスナーが選ぶおすすめポッドキャスト
番組一覧が出てきます。
私が欠かさず拝聴しているのは
「ホントのコイズミさん」です。
本好きの小泉今日子さんが「本」や「本に関わる人たち」と語らい
考え、紡いでいく番組です。
歌舞伎町にあるアートギャラリー「デカメロン」を訪ねた時に
紹介された本が「ホスト万葉集」です。
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「デカメロン」を手掛ける手塚マキさんと歌舞伎町ホスト75人が
詠んだ短歌がまとめられています。
その中から小泉さんはこの句
「太陽が沈んだ後の人の波そういう海で僕は泳ぐの」
を詠み「悲しみも喜びも嬉しさも苦しみも全部感じるなぁ」と
感想を述べています。
手塚マキさんは本の中で俵万智さん、野口あや子さん、小佐野彈さん、歌人三名の方と座談会をしています。
手塚さんのこの言葉がとても印象に残りました。
ホストの仕事は伝える側でもあるし、聞く側でもあるんです。
お客様のちょっとした一言や、さり気ない一言、LINEの
短い文章の裏側にある背景やお客様の気持ちを読み取ることが
ホストの仕事だと思っています。
日常的に使用しているLINEで相手の気持ちを読み取るのは
大切な事だなと私も思います。見習いたいです。
私がリアルだなと思った句は
「こころから会いたい会いたい会いたい捜して
やっと見つけた売掛はらえ」 です。
売掛(ツケ払い)を回収できないと、担当ホストが代わりに
払うそうです。現実的です。
他にも恋のやりとりやホスト同志の心情、
ホストの背景を垣間見る事ができる句が
詠めます。
知らない世界を知るのは楽しい。
「ホスト万葉集」おすすめです。