Fichronicle #31『綴』
2020年11月30日(月)
今日で11月も30日。気候が一段とこの時期らしくなってきた。やっぱり暖冬のほうがいい。何度もこのことを思う。
2020年12月1日(火)
夜の澄んだ空気が気持ちが良い。寒いのは得意ではないが、この澄んだ空気はお気に入りだ。夜は特に澄んでいるような気がする。
2020年12月2日(水)
好きな女優さんの連続ドラマの放送日。今回もすごく面白かった。私がこれまで以上にものすごくリアクションする回だった。だって手つないだり、色々あったんだもん。
2020年12月3日(木)
雨の日や寒い日ほど外出に対してうおーんと思う事はない。家で全てを済ませられたらと思う日もある。テストとかあの辺は現地でする事が大事だけど。
でも、大学に行かないと友達とフランクに会話が出来ないな。学食のそばも食べられないし、空き時間に面白そうな本を図書館で発見も出来ない。帰りに行く本屋だって重要だ。
どっちも等しく良いいいいいいいいいいいいいい、って思いながら駅へ向かって僕は歩いていた。
2020年12月4日(金)
朝。電車に乗るためいつものようにホームへ行き、そして電車に乗り、目的地の駅へ着いた。そこまでは普段通りだった。
ドアが開くと同時にもう一つのドアが扉を開けた。ホームドアだ。ホームドアなのだ。
僕はこれを待ちわびていた。僕ははっきり言って、異常と思われそうなほどに慎重派な人間。駅のホームはなんだか狭い場所で、人の多さによっては目の前に線路。この事を思うと僕は電車に乗るのもためらいたくなる。でも乗るけど。これしか足となる交通がないのだから。
でもホームドアが設置されたから、これでもう眼下の線路に対して何も思う必要がなくなった。
鉄道会社の方々ありがとうございます。
2020年12月5日(土)
昼食を食べ終えて、少し眠たくなったからソファに横になった。静かな時間だ。そんな風に思った時、土曜日の匂いを感じた。
土曜日の匂いだ。この匂いはいつ以来だろう。小学生の頃だろうか。それとも中学生の頃だろうか。
小学生の頃なら10歳前後の頃に感じた匂いだろう。
2020年12月6日(日)
寒い。スマホを見ながらたこ焼きの完成を店の前のイスで待っていた。
スマホに映し出されている事を見ていたら、また昔の事を思い出した。空気が澄んだ季節は過去の時間を僕に伝えてくれる。
最近、過去を思い出す事がとても多い。これまではなかった。今年が初めてだ。
様々な場面でふと過去の様子をうっすらとだけ思い出す。
スマホの画面を操作しながらこのことを考えていたら、たこ焼き屋の主人が完成したと僕に言ったので、僕はレジへ向かい、青のりをかけた8個入りのたこ焼きを受け取った。
支払いは先にした。
機材代に使います