Fichronicle #39『Lunch』

2021年1月25日(月)。学校がお昼で結ばれた今日は大寒の次候、水沢腹堅(沢に氷が厚く張り詰める)という日、と電車に乗っている時に電光掲示板のループする文字列に書いてあった。
そのわりには今日は暖かい。先週よりも暖かい。空気の透明度も何週間か前とは違う。
数週間前のことを考えると今日は春の始まりのようだ。それくらい暖かい。



お昼の学校は結ばれた。なんとなく電車に乗ってここまで来た。まだお昼を食べていない。あぁ、お腹 空いた。
なんとなく、とあるグルメドラマの主人公のような気分になって昼食を頂くお店を探すことにした。
辿り着いたのは、ステーキが食べれるファミレス。昔から好きなとこだ。高校の頃からは友達と数ヶ月に一度訪れるほどになった。

都心部のファミレスってなんか二階建てだよなって思いながら階段を登り、ドアを開けて席へ行く。お昼時だからお客さんもそれなりにいる。それなりに。



今日は一人で、わざわざQRコードを読み取ることもなくタブレットを手に取ってメニューを探し始めた。
僕はいつも、だいたい同じようなメニューを注文する。鶏肉のグリルステーキだ。個人的にここの鶏肉は柔らかく、食べやすいから好きだ。ソースも僕の趣味に合ってるし。

席に座ってたぶん3分。注文は鶏肉のグリルステーキとドリンクバーとなった。ドリンクバーは飲み物だけでなくて、お米やスープ、サラダ、デザート、そしてカレーまで付けてくれるからありがたい。

注文もしたので、ドリンクバーの方へと向かう。今からごはんをいただくので、飲み物はウーロン茶。昔、甘いものを摂るとお腹がいっぱいになる感覚になると聞き、それからそうしてる。

再び席に着き、まだライスとかスープを持ってくるのは速いかなと思って、まだ取ってきていない。

それから約10分、スマホを見たり図書館で借りた本を読んだり、ライスを取ってきたりして、待っていると がらがらがら と車輪の音が聞こえてきた。注文した鶏肉のグリルステーキが運ばれてきたのだ。待っていた。待っていたのです。これを。

早速いただいた。一口目は特に付けずに。鶏肉から溢れるジューシーな油の旨味がたまらない。
すかさずご飯も。
二口目はバーベキューソースを付けて、三口目はジュージュー音が鳴る円柱型の鉄へ載せて。
そこからは、二口目と三口目の際にした行程を同時にして食べたりした。

一口サイズにする作業もこれはこれで楽しい。だって、これが出来たら食べられるのだから。

美味しすぎてぺろりと食べた。スープやデザートをよそってきて、少しリラックス。
ナタデココってやっぱり美味しいな、とかオニオンスープの深みが良いって思ったりしながら、いただいた。ドリンクはデザートなのもあって乳酸菌飲料。

全てを食べると、時刻は14時だった。日が昇っている、暖かい時間のうちに家へ帰ろうと思い、この前友人から教えてもらった、NFCという機能を持ったカードで支払いをして、途に着いた。
美味しいものを食べたら元気が出た。

機材代に使います