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2023.07.09 宇和島蒋渕半島

はじめに

走行ルート(赤)  青色は2023/07時点の自転車で走ったことのある道

 この土日は当初、泊まりで徳島に行く予定だった。しかし土曜日に休日出勤が入ってしまい、それで出かけられなかった。
 日曜日は予定が空いていてていたので、それならどこか日帰りで行こうと思い、まだ行ってないところで探してみると宇和島の蒋渕半島が思い浮かんだ。

特急宇和海:松山~宇和島

 朝5時46分発の始発特急宇和海で宇和島に向かう。松山駅のコンビニは朝5時45分から開店なので、朝食を買おうと思っていたが、時間の都合で買えず。

 もうこの特急宇和海にも何回乗ったのだろうか。去年はよく宇和島方面にサイクリングに行っていたので、頻繁に乗っていた。

 この前買ったばかりのパソコンも持ってきた。これで移動中にスマホの狭い画面ではなく、広々とした画面でインターネットを使えるようになった。
 タブレットとして考えたら大きめだが、オルトリーブのフロントバッグにはこのサイズでもギリギリ入る。本当はもう少しサイズが小さいものの方が良かったが。Core i5くらいのCPUのものになると、なかなか小さいものが見当たらなかった。

 列車は中予と南予の境の長いトンネルをいくつか抜け、内子町に入る。

 大洲市周辺は天気が悪そうだった。

 山を越えて西予市まで来ると少し空が明るくなってきた。この日の予報は松山では1日中雨だったが、宇和島では1日中曇りで小雨が降る程度だったので、うまく雨雲を回避できた。

 始発の列車などもあり、車内にはあまり人が乗っていない。

 国道56号と並走し、もう少しで宇和島駅に到着する。

 朝7時過ぎに宇和島駅に到着。この時期は七夕だったので願い事が書かれた風鈴が吊るされている。

🚲宇和島駅~宇和海中学校周辺

 コンビニに立ち寄って、朝食とこの日の昼食を買い、そして自転車を組み立てて朝食をベンチで食べて、それから出発。宇和島駅を出発できたのは朝8時頃だった。

 宇和島駅前のシンボルにもなっているワシントンヤシは倒木の恐れがあったため、一部撤去作業が行われるそうだ。

 人口規模の割にとても広い6車線の道路を進む。

 標識を見るとどちらも合併前の市町村名、中村(現四万十市)と御荘(現愛南町)。少し国道56号を走り、宇和島南インター方面へ。

 途中で右折し、県道37号宇和島下波津島線へ。

 トンネルを抜けると青空と青い海。1日中雨予報の松山を脱出してきてよかった。同じ県内でもここまで天気が変わるというのは予想外だった。天気予報でも晴れではなく曇り予報だったのだが…これは嬉しい誤算。

 少し走って宇和島市立宇和海中学校跡へ。ここは以前ウォーキング大会が行われている時に来たことがある。廃校ではあるが、今でも地域の行事で使われている。

🚲宇和海中学校~遊子

 ここの分岐は今年の3月にも通ったことがある。その時は左側に行って行き止まりの漁港まで走って引き返した。今回は右に曲がって蒋渕半島の先端まで行ってみる。

 山道を走っていたのがだがトイレに行きたくなってきた。もう少し先のコンビニにトイレがあるようなので そこに立ち寄る。

 1車線幅の狭いトンネルを抜ける。

 直進して 蒋渕方面へ。

 ヤマザキYショップがあった。

 愛媛県らしく、みきゃんのステッカーが貼ってある。おそらく、みきゃんカレンダーのイラストから切り抜かれたものなのだろう。
 7月という時期なのもあって、うな重のポスターも貼ってあった。土用の丑の日にはいいうなぎを食べに行きたい。

 さて再び走り始める。


 遊子の段々畑に向かっていたのだが、途中で英霊供養塔を見つけ、そこに立ち寄る。宇和海を一望できる?美しい場所にあった。

 遊子の段々畑とともに自転車を撮影。

 遊子の集落へ。

 遊子には小さな売店、お土産などが買える場所が整備されている。ここは広い駐車場もあり、トイレもきれいだった。

 階段から上がって少し歩いてみる。

 地図を見るともっと上から眺めることができそうだ。それも車道なので自転車で走ることができる。ちょっとしたヒルクライムにはなるが行ってみよう。

 道はずっと狭かったが、この先でU ターンするところはない。自転車なので気にせず進む。

 段々畑の上に出てきた。

 集落を見下ろすとかなり高低差があることがわかる。見晴らしはとても良い。

 急斜面を下っていく。この先車は通れない。

 自転車を押して歩いて段々畑の中を進む。

 漁港まで戻ってきた。

遊子~津の浦

 県道346号蒋渕下波線まで戻ってきた。「愛媛マルゴト自転車道」に指定されている区間。

 隣の「津の浦」という集落へ。

 何かの遺構があった。漁業施設の遺構らしい。

 同じものがほかの場所にあった。こちらは現役で使われている。

 道は行き止まりだったので引き返す。

 津の浦の集落。

 集落の中の道はとても狭かった。自転車で走れないので歩いて回ってみる。

津の浦~細木運河

 県道に戻って蒋渕方面へ向かう。

 この写真の奥に見えるのは先ほどまでいた津の浦の集落。

 山道を走っていると突然雨が降ってきた。降水確率40パーセントなので、運が良ければ雨雲から逃げられると思っていたが、さすがにそこまでうまくいかなかった。

 雨はすぐ止んだ。蒋渕半島の尾根に出てきて眺めが良い。

 最近整備されたような遊歩道があって、そこはいるか越え展望台という名前だった。愛南町にも同じ名前の地名(鯆越)があるのだが、何か関係あるのだろうか?

 のぼってのぼってみーつけた 夢・ゆめ・夢

 きのこが生えていた。食べられなさそう。

 山の中の遊歩道を歩いていく。行き止まりにはブランコがあった。

 細木運河の向こうにある蒋渕の集落が見えた。

 細木運河を渡る。これで南予の3つの運河(船越運河、細木運河、奥南運河)をすべて訪問。運河についてはデータベース「えひめの記憶」にページがあった。

 運河の橋の上には宇和島バスのバス停もあった。隣に階段があって橋の下に降りられるようになっていたので気になって自転車を止めて下に行ってみる。

 橋桁下は16.5m。

 狭い階段を下って橋下へ。

 もともとはここも山が続いていたのだろうか。山を人為的に切った跡が見られる。

細木運河~蒋渕横浦

 蒋渕半島の先端方面に走る。さっき渡ってきた細木運河の橋が見えた。

 観光案内図があった。何があるのか全然知らない状態で来ているので、地図を見てみる。

 かつては「こもぶちうみのいえこもてらす」というカフェがあったのだが、2023年7月時点では休業中。

 猫がいた。

 海の上に浮いている小屋もある。

 宇和島バスの蒋渕バス停。

 この先は道が狭くなるようだ。4トン車以上通行困難。

 集落の中にはAコープや診療所などがあった。この辺りは「横浦」という集落で、蒋渕半島先端部の中心となる地区。

宇和海郵便局

 宇和海郵便局。この郵便局は普通の局では持っていない小型の「郵便船」を持っている。郵便船は日本全国で2隻しかない。

 この船で離島に荷物や郵便を運んでいる。

 もちろん普通の車両もある。

行き止まりのキャンプ場へ

 海を見ると小さな魚がいた。

 行き止まりまで行ってみる。

 行き止まりはキャンプ場になっていた。

 今度、車が手に入ったら来てみたい場所。ゲストハウスも準備中。

 海禅寺という寺にも立ち寄る。

蒋渕大島

 隣の集落、蒋渕大島に向かう。データベース「えひめの記憶」にも記事があった。

 中央に苔が生えている。

 山奥の幻想的な風景。

 1車線のトンネル。

 1974年3月完成のトンネル「大島隧道」。宇和海村の表記があったが、1974年4月に宇和島市に合併された。錆で判読が難しい。

 坂を下って海沿いへ。狭い道が続く。

 大島という集落。

 ここで道は行き止まり。向こうに見えるのは契島という無人島。

 行き止まりで引き返す。

 来た道を引き返す。

 大島農道という路線名。反対側とは異なり、今でも文字を読みやすい。

 擁壁も緑色。

 郵便局の辺りまで戻ってきた。

 蒋渕のJAの建物には「ATM車」の案内があった。移動式ATMが来るようだ。

 ここは中学校跡。体育館と駐輪場らしき屋根だけ残っていた。

 小学校には「大便や小便をしないでください」という看板。初めて見た文言。

細木運河橋跡

 細木運河が近づいてきた。これは何なのか?

 近づいてみると吊り橋の遺構だった。往路でも通ったのに気づかなかった。

 竣工は昭和36年1月。

蒋渕矢ヶ浜

 矢ヶ浜方面へ。蒋渕半島の西側にある集落。

 景色が開けてきた。対向車は全く来ない、静かな道。

 宇和島市蒋渕・矢ヶ浜にて。ここで道は行き止まり。

 「保冷車の乗り入れ堅くお断りします」

🚲蒋渕矢ヶ浜~宇和海中学校周辺

 坂を上り、細木運河に戻る。

 

 バスの時刻表。1日7本×2運行。

 カーブの多い道を進む。

 津の浦の集落と棚田。

 津の浦集落に行く道は左。

 しばらく走ると遊子の棚田と集落が一望できる場所に出てきた。

 さて、宇和島駅方面へ向かおう。

 これは往路とは違う隧道。

 県道蒋渕下波線を走る。

 高いところを走っているので眺めが良い。

宇和海中学校~宇和島駅(一部旧道経由)

 宇和海中学校の脇から辰野隧道旧道へ。前回3月に訪れた際に走れなかった道。

 1車線の道だった。

 少しだけ2車線になったが、木が生えていて1車線。

 辰野隧道に入る。昭和39年の完成。

 現道に合流した。

 次は大内トンネル旧道へ。

 県道の標識が真っ白で判読できず。

 三浦地区に入る。

 県道37号宇和島下波津島線で宇和島駅へ。

 途中ではやや道幅が狭くなる箇所もある。この道は2023年の3月にも走ったことがある。

 夕暮れが近づいてきた。暗くなる前に宇和島駅周辺には着けそうだ。

 九島大橋が見える。

 市街地に入っている少し手前にまた道幅が狭くなるところがあった。

 いよいよ宇和島の市街地へ。E56宇和島道路と並走する。

 この景色を見ると実際の都市規模以上に宇和島が都会に見える。

 松山に帰ってから食べても良かったのだがせっかくなので宇和島で美味しい中華料理の店に行ってみる。
 混んでいたので30分以上待ったが、美味しかったのでよかった。

 食後も少し時間があったので宇和島の市街地をゆっくり走る。生活道路で速度を落とす工夫があった。

 一旦国道56号に出てそれから蒸気機関車を展示している公園に向かう。標識には松山と書いてあるが、ここから90kmも先なので、松山から宇和島を通しで自転車で走ったことはさすがにない。

 国鉄時代の駅名標が再現されていたのだが、隣の駅は江川崎、高松という2駅。

 19時半に宇和島駅到着。

特急宇和海:宇和島~松山

 自転車を分解し準備する。

 次の列車は20時17分発、松山行き特急宇和海30号。

 宇和島駅の待合室は七夕らしい風景。

 サイクルルーム付きの編成が来た。「しこくスマートえきちゃん」のSきっぷで発券しているので自由席へ。そういえば特急宇和海で指定席を使ったことがない。

 特急宇和海のサイクルルーム、サイクルラックもあるのだが現在は輪行袋に入れた自転車でなければ載せることができず使うことはできない。使えないなら撤去してほしいものだ。

 1時間半の乗車で松山に到着。1日だけだが楽しめた。本当は泊まりでゆっくり回りたかったのだが…。

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