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2023.12.30 Wien / Ljubljana【クロアチアツーリング2日目】

ウィーン国際空港(VIE)

 ウィーン国際空港に到着し、入国審査と荷物を受け取りに向かう。

 入国審査はとても早かった。入国目的などもあまり深く聞かれずスタンプを押されただけ。

 CAT(国際空港~ウィーン市街地の空港連絡鉄道)のチケット売り場。クレジットカードでチケットを買った。

 台北からの荷物はここから流れてくるらしい…、が、自転車がいつまで待っても来ない。

 少し歩いているとベビーカーや発泡スチロールの箱が放置されている場所を発見。自転車とスキー板のイラストがあったので、「ここから流れてくる」と思って待っていた。

 しばらくして愛車が運ばれてきた。

 箱は外傷なし。丁寧に扱われたようで、予想以上に箱が綺麗だった。自転車の段ボール箱はここに置いて捨ててもいいとのことだったので良かった。箱を開けて目視で確認した範囲内では自転車の損傷はなし。実際に組み立てないと分からないが。輪行袋の状態にして空港連絡鉄道のホームへ。

 到着ロビーは多くの人で賑わっていた。

CAT:ウィーン国際空港~市街地

 空港連絡鉄道に乗車。

 CATは20km弱の距離で往復約4,000円。距離の割にとても高価に感じた。ここまで高価だと車両も豪華なのかと期待していた…。

 来たのは2階建ての緑の車両。日本の電車と異なり客車列車。

 結局日本国内の輪行と変わらない…。

 車窓を眺めていると北海道の新千歳空港から札幌駅に向かう快速エアポートに乗っているかのようだった。

 トイレの中も思っていたより綺麗だった。

 車両は2階建て。車両端部に階段がある。座席は回転できず、日本のJR特急列車よりもグレードは低い。

 新聞やパンフレットが置かれている。

 16分でウィーン・ミッテ駅に到着。

 ウィーン・ミッテ駅にはショッピングモールが連結されていた。朝9時という時間帯なのもあり閑散としている。駅直結型のショッピングモールがあるのは日本とそこまで変わらない。

 駐輪場の自転車を見るとロードバイクやグラベルロードも何台か置いてある。それらの高額な自転車は防犯意識が高いのか、頑丈なブレードロックが多かった。地球ロックができるような仕切りがある。
 もちろん日本とは異なり、前にかごの付いた自転車はほとんど見かけない。

ウィーン市街地ポタリング

 駅前にて30分くらいかけて輪行解除。気温は10℃くらいで暖かく、走りやすそうだ。飛行機に載せるためタイヤの空気圧を下げており、路面抵抗が大きい。どこか、自転車店を探してポンプを借りよう。若者数人組が駅前にいたので、「自転車店はどこか知っていますか」と聞いたのだが「わからない」との返答だった。

 駅の近くに早速、自転車専用通行帯があった。

 この日のウィーンは晴れ。

 よく「自転車が歩道を走る日本は遅れている」という意見を見かけるが、それはオーストリアでも一緒。歩道上に自転車のマークがあり、「自転車はここを通る」と明示されているだけの箇所もあった。

 Stubenbrückeという橋を渡る。

 自転車専用信号があった。

 場所によっては自転車道も整備されている。

 オフロード車の展示。登坂性能をアピールしている。

 路面電車が来た。

 ホテルには日本国旗もある。🇯🇵

 2階建てのウィーン観光バスが来た。

 ウィーン国立歌劇場の前を通過。

 馬車とすれ違った。

 AUSGENは「~を除く」という意味。自転車を除いて進入禁止。

 空気入れに見えて自転車店?と思ったのだが違った。

 自転車道を馬車が走っている。

 あまり目立たないがマクドナルドがある。

 ソ連軍兵士を讃える記念碑 (Denkmal zu Ehren der Soldaten der Sowjetarmee) 周辺。

 青空が広がっていた。

 「ゾーン30」のような生活道路。

 レンタサイクル置き場があった。

 ウィーンの市街地を地図を見ずに進むのが楽しい。

 大通りに出た。

 一方通行の自転車道を走行中。

 OBB(オーストリア国鉄)のWien Hbf駅の前を通過。

 高架鉄道をくぐって反対側(南側)に行くとタクシー乗り場があった。

 直進の自転車は車道の中央で待つことになっている。左折の場合は一旦右に行ってから横断帯を渡るということになっているのだが、日本の感覚からするととても危険に感じる。巻き込み事故防止のためにこのような構造にしているのか。

 線路をくぐる形の自転車レーン。

 路面電車が高架下へ。

 ガラス張りのオフィスビルらしき建物。

 路面電車の独立軌道区間。軌道上も芝生が生えている。

 バスターミナルに向かって少し走ると日本の「青看」と同じような行先案内標識があった。色は日本とほぼ同じだが、日本と違う点は他国の都市名が書かれている点だろうか。陸続きの国境ならではの風景。
 チェコのプラハ、ブルノ、ハンガリーのブダペスト、スロバキアのブラチスラバなどがある。

 13時15分出発に間に合うようにバスターミナルへ。

 同じような高さのビルが連なっている。

 ラントシュトラーセ (Landstraße)の市街地をゆっくり走る。この日は土曜日で、このあたりに開いている郵便局があるとのことだったので2kgもあるクッション付き輪行袋をクロアチアの最終日の宿に予め送ってしまおうと思い、探す。

 ウィーンでも配達の自転車は日本と同様によく見かける。

 古い建物のまま営業している店舗が多く、街並みも見ていて楽しい。

 郵便局に行ったのだがなぜか臨時休業。2kgの重い輪行袋を持って走ることに。

バスターミナル

 12時45分、ウィーン市内のポタリングを終えてバスターミナルに到着。バスターミナルの隅で自転車を分解する。ウィーンは札幌と同じくらいの規模に感じた…。
 バスターミナル周辺をうろうろしていたら事故現場に遭遇…。気をつけよう。

 バスに乗り込む前に昼食を買う。ドリンクやサンドイッチなどを売っていた。

 輪行袋に入れて自転車を運搬。リュブリャナまでFLIXBUSに乗車する。


FLIXBUS:Vienna - Ljubliana

 最前列を予約していた。もちろん車窓からの景色を見るためだ。

 バスは定刻通り出発。

 出発してすぐ都市高速道路に入る。カーテンが下ろされたので前面展望は見えない。

 少し走ると草原が広がる。

 周りに建物も少ない。

 高速バスは制限速度遵守、100km/hでクルーズコントロールを使いながら走っていた。乗務員は2名で、1名が運転、1名は交代要員だった。

 料金所のようなものがあると思ったらここは国境。国境では入国審査も何もなくスロベニアに入国。

 サービスエリアを通過。

 スロベニアに入国してまもなく、無理な合流でバスが追突しそうになった。急ブレーキにより衝突は回避したが、危なかった。
 ザグレブ・リュブリャナ方面は直進。国外の地名は「HR(クロアチア:Hrvatska)」のように国名の略称が併記されている。

 16時を過ぎて暗くなってきた。

 トンネル内は路肩がほぼ設置されていない。スロベニアに入国して路肩が狭くなったような気がする。

 高速道路のサービスエリアにマクドナルドがある。

 ザグレブ方面の高速道路が分岐。

 夕暮れの中を進む。

 サービスエリア (Avtocestno počivališče Tepanje - Vzhod) で休憩。

 時刻は16時40分、夕暮れが綺麗だった。

 出発時間が分からないのだがトイレ休憩らしい。言葉が分からないが周りの乗客も降りていたので大丈夫だろう、と思ってトイレへ。この判断は今回は良かったのだが、この日の深夜に同じことをして痛い目に遭いそうになった…。

 サービスエリア内には惣菜売り場があった。ここで水を買ったのだが、1Lで3ユーロ、日本円でいえば約500円。とても高い…。トイレも有料だった。

 サービスエリア内を散歩。

 バスに戻る。

 17時過ぎにはもう暗くなっていた。

 約40分ほどサービスエリアに停車し、出発。夜の高速道路を進む。リュブリャナまであと100kmほど。

 


 トンネル内に方向を示す矢印がある。

 高速道路を下りてリュブリャナの市街地へ。

 人口28万人、日本でいえば福井市や徳島市と同程度の人口。

 18時15分、バスターミナルに到着。

リュブリャナ

 バス停の前で自転車を組み立ててリュブリャナの市街地へ。

 リュブリャナの駅・バスターミナルは暗くて治安が少し心配だった。

 ウィーンと同様に自転車歩行者道相当の走行空間があった。

 街灯で照らされたリュブリャナの市街地。多くの人が通っていた。

 バス停は出発時刻の電光掲示板付き。

 自転車が歩道通行可能なことを示す標識。

 道端で充電中。電気自動車への対応が日本に比べて進んでいるようだ。

 クリスマスは過ぎているのだが、ツリーがライトアップされていた。

 人混みに出かけようと、プレシェーレン広場へ。年越しイベントで屋台も多かった。

 屋形船を見かけた。乗れるのだろうか、見てみよう。

 久々に日本語を見かけた。「ラーメン RAMEN BAR」

 年越しイベントの会場の隅に自転車を置いて観光。地下に公衆トイレがあり借りたのだが、日本のトイレと比べると汚れが目立った。また、かばんを引っ掛けるフックがないのは不便に感じた。

 屋形船に乗って観光。ドリンク代込みで13ユーロ(約2,000円)だった。リュブリャナの街を30分間、川から眺めていた。犬も乗船可能。
 日本人だとわかると、案内していた人が「東京に行くのにはいつの時期が良いですか?」と聞いてきた。迷わず、春だと答えた。桜の時期の東京には自分もいつか行ってみたい。

 夕食にハンバーガー(10ユーロ)。

 自転車を回収してゆっくり、寄り道しながらバスターミナルへ向かう。現在時間は21時。バスの出発は23時50分。それまで時間をフルに有効活用し、リュブリャナの市街地を周る。

 土産物店などが並ぶ通りを歩いて進む。

 少し進むと人通りが減ってきた。また人の多い市街地に戻る。

 イベント会場に戻ってきた。

 人が多く集まっている、と思って覗いてみたらコンサートが開かれていた。

 各国の歌詞で歌を歌っており、日本語バージョンも聞こえてきた。

 22時頃にコンサートが終わり、一斉に人々が家に帰り始める。

 多くの人で混み合っていた。

 リュブリャナの駐輪場も午前中に訪問したウィーンと同様に、地球ロックが可能な仕切られた構造で、スタンドのない自転車にも対応。普段、通勤で使っている自転車がヨーロッパの街角に置いてあるというのは違和感しかないが、地味なカラーリングなのもあり古い町並みにも似合う。

 23時50分発のバスに間に合うよう、バスターミナルへ。

 店のショーウィンドーに鉄道模型があった。雪山を再現しており冬仕様。

 バスターミナルに向かう途中もライトアップが綺麗で、思わず指がシャッターボタンを押していた。

 バスも通る広い通りに出た。

 バスターミナルには出発1時間前に到着した。再び自転車を分解し、バスに載せられる状態にする。分解作業中に急にトイレに行きたくなったが、駅の中のマクドナルドでトイレを借りることができた。
 バスターミナルには屋内の待合室のようなものはなく、立って待っていた。

FLIXBUS Ljubliana - Šibenik

 サドルを外しているので自転車は縦にして収納する。他のスーツケースと同じ場所に収納するため、飛行機用の輪行袋の方がFLIXBUS輪行であれば適しているのかもしれない。

 23時50分、定刻通り出発。スロベニア滞在時間はわずか5時間だったが、街の雰囲気を感じることができてよかった。また、街を見た限りでは治安はかなり良いように感じた。

 座席は最後尾。このバスでシベニク (Šibenik) に向かう。

 3時間ほど眠り、午前3時すぎにサービスエリアに停車。ゆっくりトイレと歯磨きを済ませた…。

 サービスエリア内部。

 ATMやゲームコーナーがある。日本でいえば中国自動車道の広島・岡山県内区間のサービスエリアのような立地だが、深夜でも店は営業中。
 サービスエリアの建物を出ようとしたら、目の前で乗っていたFLIXBUSに置いて行かれそうになった。走ってバスを追いかけたら運転手が気づいてくれて乗せてもらえたが、少しでも遅ければサービスエリアに放置されるところだった。出発時間は聞いておくべきだったと反省。

 AM4:11 Zadarのバスターミナルを出発。ここからŠibenikまでは高速道路の経路から外れるため、一般道(国道8号)を経由する。

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