2023.04.28-05.07 第3回北海道ツーリング【3日目】
大樹町~広尾町【国道336号】
朝7時半に宿を出発。「とほ宿」に泊まるのは初めてだった。この日夜に泊まる宿はえりも町にあり、ここから90km先となる。朝から弱い雨が降っていたが、8時頃から雨が弱くなる予報だったのでそれに合わせた。
国道336号に出て南に進む。広尾までは立ち寄る場所もなく、ノンストップで走れそうだ。
走り始めてすぐ幕別町へ。
十勝の晴れが多い気候を活かした、大樹町の宇宙センターはこの近くにあるようだ。将来構想のイメージ図を見たことがあるが、宇宙空港として整備して周りにビルがたくさん建っている、という図だった。
国道336号を走っていると小さな集落が現れた。
橋の直前に使われていないような本線信号を発見。常設のもののようだが、なぜ設置されているのか。向こう側の橋もそこまで狭くはない。
歴舟川に架かる橋から撮影。
2車線だが歩行者がいないのもあって道幅は狭い。
この謎の交互通行信号、車両感知器で停車中の車両を検知していたようだ。
追い抜いていった車がなんと徳島ナンバー。ここで四国の車を見かけるとは思わなかった。サンタの町、広尾町へ。
広尾町にて国道236号と合流。ここを左折してえりも・浦河方面へ。相変わらず天気は悪い。
北海道開発局の防災・除雪ステーションだが、道の駅のようにトイレが開放されている。もちろん道の駅のような売店はないが、とても助かる。
豊似で国道236号は右へ。国道336号は直進。
集落と集落の間は森の中を走る。
広尾までは高速道路建設の計画がある。
周りには民家もないが4車線になった。高速道路を走っているかのような気分。
広尾町の中心部へ。
この先は店が襟裳岬までないため、ここで昼食を買う。
えりも方面に行く前に少しだけ旧国鉄広尾線の駅跡へ。
駅跡は今ではバスターミナルになった。駅舎は残っていない。
鉄道があった場所は鉄道記念公園に変わった。
駅がなくても停車場線。
国道に戻ってえりも方面へ。
黄金道路【国道336号】
黄金道路に入る。
黄金道路に入ると霧が深くなってきた。
1つ目の洞門を通過。
浦河76km、えりも43kmとあるがこれは最短ルート。今回走るルートは襟裳岬を経由するためこれよりは長くなる。
スノーシェッドが連続する。
公衆トイレが設置されているのだがトイレットペーパーはなかった。ボットン式便所。
音調津(おしらべつ)
もちろん悪天候時の通行規制区間。この日は雨は降っていたが小雨だったので何も支障はない。
雲がとても低い。
音調津(おしらべつ)
「モエケシ」という地名。
通行止めになったトンネル。黄金道路区間は近年、昭和期に建設された2車線道路を放棄し、災害に強く走りやすい道路を建設する流れになっている。
タニイソトンネルを通過。
旧道は立入禁止。
広尾町からえりも町へ。
再びトンネル。左には旧道もある。
変わった形のロックシェッドを発見。
えりも町目黒という集落。ここを過ぎると約5kmのトンネルなどがあり、ここから8km先の庶野地区まで民家は一切ない。
えりも黄金トンネルは北海道で一番長い道路トンネルだが、ギリギリ5000m未満に抑えている。もしこのトンネルが100m長かったら、危険物車両が通れなくなることが理由。
長いトンネルだが車はほとんど通らない。それでも災害のリスクがあったため新トンネルを整備したのだろう。
浦河から54km。
15分景色の変わらないトンネルを走って庶野方面へ。雨はやんだが、風向きは大きく変わって15m/sほどの南風に変わった。激しい向かい風の中を進んでいく。
えりも黄金トンネルに並行する旧道は立入禁止。
庶野方面へ。ここの旧道は進入できたので左の旧道を選択。
旧旧道も発見。
庶野漁港へ。
立体駐車場も漁港にあった。
えりも町庶野~襟裳岬【道道34号】
襟裳岬へは道道34号で向かう。風が強い予報だったので天気が回復する翌日に早起きして襟裳岬に行こうかとも思ったが、それだと遠回りになるので強風を承知で左折。時速12kmほどでしか進めない爆風の中だった。
振り返って庶野地区を一望。
道道34号えりも公園線へ。
庶野地区の民家。
えりも岬まで12kmだが、ここから1時間半以上はかかりそうだ。強風で進めない。
ハンドルが取られて2回ほど草むらにダイブした。
キスケ、といえば愛媛県民はパチンコ屋を連想すると思う。松山駅前に「キスケ」という大きなパチンコ屋と温泉、ゲームセンターを併設した建物がある。
襟裳岬が近づいてきた。
襟裳岬までの距離を示した標識があった。
襟裳岬の集落。ここの住所は「えりも町えりも岬」という。
風が強すぎて草しか生えていない。
襟裳岬の集落を一望。
えりも岬まではあと少し。
標識も強風で傾いてしまっている。
えりも岬
15時25分、襟裳岬到着。
20m/sの強風で自転車ごと吹き飛ばされそうだったのでワイヤーロックで自転車を固定し、観光センターへ。これでも「暴風警報」ではなく「強風注意報」だった。ここに高知ナンバーの車がいるのが驚いた。
襟裳岬風の館へ。
愛媛県大洲市肱川町(山鳥坂ダムの近く)にも姉妹館がある。気になったので今度行ってみよう。
風の館からはえりも岬の険しい海岸が見える。
アザラシと背比べ。
ウマ娘を発見。
風速体験。風の強い襟裳岬にちなみ、巨大扇風機からの風で25m/sの暴風を体験できる。
風極の地、襟裳岬。
古い看板があった。阪急交通社やJTBなどの協定があった。えりも岬交流館の中は海鮮など売っていた。暴風の中だが観光客も多かった。
襟裳岬~えりも町中心部【道道34号】
宿まではあと13km。ここからは暴風の中進まなければたどり着けない。自転車に乗れない20m/sの風なので歩いて進む。
歩いて時速4kmとするとここから3時間もかかるらしい。現在時刻は16時半なので、到着は19時半くらいになりそうだ。
そして、SPDシューズで歩くのは普通の靴より疲れる。なんとか自転車に乗れるくらいの風に弱まればいいのだが…
障害物がなにもないので風が強く吹き付ける。
下り坂でもスピードは出せない。
この厳しい気候条件でも人は住んでいる。丈夫な家にしなければ住めなさそうだ。
シェルターも設置されていた。ここまで来ると自転車に乗れるくらいの風速まで弱まっていたが、向かい風のためゆっくり進む。
バス停で一旦休憩。強風で全く進めない、進むのが危険なときはここで風が弱まるのを待つのも一つの手ではないだろうか。
空が晴れてきた。ここまでの悪天候が嘘のようだ。
国道336号と合流し、えりも町中心部へ。
夕焼けの中を進む。
北緯42度を通過。
家が徐々に増えてきた。
ラーメンの百番。石川県に似たような名前の店があったな(?)
北緯42度を越える。
宿に一旦チェックインしてから狭いえりもの市街地を自転車で走ってみる。
夕食は近くの寿司店で海鮮丼。
コープさっぽろで買い物中。同じ日本でも北海道の卵不足は深刻。不揃いの玉子は本日の販売終了。
さて、明日は新冠町あたりまで行きたいな、と思っていた。しかし風向きは向かい風、もし行けなければ手前の静内までにしよう。
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