2023.12.31 Šibenik - Split【クロアチアツーリング3日目】
Šibenikのバスターミナルにて
AM5:15 シベニク (Šibenik) のバスターミナルに到着。予定より約1時間半早く到着した。
自転車を組み立てる。組み立てていると地元住民の2人組が来て、「ここで何してるんだ?」と聞いてきた。「これからドゥブロヴニクまで自転車で走るんです」と話したら「ドゥブロヴニクまで?頑張って!」と応援された。2022年のサッカーワールドカップで戦いましたよね、という話にもなった。
AM6:10 自転車の組み立てが終わり出発。
4日間の旅、出発
今回の旅はドゥブロヴニク (Dubrovnik) まで4日間で300kmほど、国道8号(Wikipediaのページ)を走行する予定としている。
日没時間の早い今の時期だが、明るいうちに今日の目的地のスプリト (Split) に到着しておきたい。ついに中学生の頃から計画していたクロアチアツーリングが始まった。
ややブレーキの引きが重いが、それ以外に自転車のトラブルは見当たらない。ブレーキもしっかり握れば止まることには問題ない。長時間・長距離の飛行機輪行で自転車が壊れて走行不能、というのをずっと心配していたので、それがなさそうで良かった。今度もしヨーロッパに行く機会があったとしてもエバー航空を使おうかと思う。
フェリー乗り場。人は見かけない。
トンネルを抜けて幹線道路へ。
ヨットハーバーの横を通過。
ラウンドアバウト。早朝で交通量皆無だった。
Šibenik - Primošten
AM6:30 日の出の1時間前だが、やや東の空が明るくなってきた。
国道8号沿いのRezalište Beachにて休憩。
AM7:00 海沿いでコンビニを見かけた。ここで朝食を買って食べていると、地元の方に話しかけられた。日本に住んでいたと話していて、どこかと聞いたら兵庫県相生市に住んでいたらしい。クロアチアと違って暖かくて過ごしやすい場所だったと話していた。もちろん、相生市を自転車で走った話もしたら喜んでいた。
再び国道8号へ。トロギル (Trogir) まで47km。サイクリングコースの一部にもなっているらしい。
クラパニ (Krapanj) 島が見える。
Morinje bridgeを渡る。
Žaborićを通過。国道は集落内を通らず迂回する。
オービスの看板がある。
スプリト (Split) 方面は直進。
複雑な海岸線で先ほど走ってきた場所が対岸に見える。似たような景色の繰り返しだが海沿いで適度なカーブがあって楽しい道。日本のどこか田舎の国道を走っているかのような感じがする。
Grebašticaの集落を抜ける。
Grad Šibenik の看板があった。
プリモシュテン (Primošten) という町へ。
オービスの看板はここにもある。
レジャー目的の船が多く、小さな集落であってもリゾート地の雰囲気がある。
Primošten
プリモシュテン (Primošten) に到着。人口2,627人 (2021) の小さな町だがリゾート地になっていて、宿泊施設も多い。
小さな町であってもリゾート地として開発されている。
プリモシュテン (Primošten) を自転車で散策。地中海の波は穏やか。
観光地ではあるのだがオフシーズンの冬で観光客がおらず、閑散としていた。
市街地は階段も多く、自転車に乗車したままでは進めない。自転車は押して進む。
プリモシュテン (Primošten) の港にて。
車も集落内に入ってきていた。日本やドイツのメーカーの車種が多い。
スプリト方面へ向かう。
Primošten - Marina
橋の上からプリモシュテンの集落が見えた。
海の見える高台の上を進む。
クロアチアのガードレールの終端部は日本と異なる形。
臨時休業なのかよくわからないスーパーマーケット。駐車場には1台も車がなく、中は真っ暗。
開発途中なのだろうか、道路が途切れている。
クロアチアの案内標識は黄色。
海を離れて丘の上へ。このあたりが郡の境目になっていて、Šibenik-Knin郡からSplit-Dalmatia郡に変わる。向かい風が強く、平地でも18~20km/h程度で進む。
✗マークの書かれた標識。
サイクルツーリズムにも力を入れているのか、コース案内もあった。
ドゥブロヴニク (Dubrovnik) まで233km。
昼食休憩 @Marina
昼食休憩でMarinaという町の国道沿いにあったスーパー "TOMMY" に立ち寄る。青空が消え、雲が増えてきた。夕方には雨が降り出し、天気が崩れる予報になっている。
スーパーではピザとジュースを買って5ユーロ(約800円)。日本のようにサンドイッチや惣菜などは小規模なスーパーでは売っていない。
食事を終えてトイレを探すのだがなかなか見当たらない。もう少し走る。
久々に海沿いに出る。ヨットハーバーがある。
なかなか見当たらなかったが公衆トイレを見つけた。
Marina - Trogir
制限速度が80km/hに上がる。普通の国道ではあるのだが、制限速度は日本より高め。路肩は狭く歩道はない。
Trogir (トロギル) の街が見えてきた。
窓のない建物。建設途中で放置された?
Zračna luka "Split" (スプリト空港)の案内標識。
Trogir方面に✕マーク。工事中だった。
メインの道路が通行止めのため、路地を通って迂回する。
Grad Trogirに到着。
Trogir
Trogirの旧市街を散歩。
トロギルの旧市街では年末のイベントを開催中。昼食で食べていたチョコパンが顔についていて、地元住民の方に「ついてるよ!ティッシュあげる」と言われてティッシュをもらった。
コンサート会場で知り合った人にジュースをもらった。日本から来たと言えば「Nippon!!」と驚いていた。
トロギルの旧市街を散策。人は見かけない。
冬の閑散期で、休業中の店舗が目立つ。
港を歩いていると地元の方に「チャイナ!」と話しかけられた。アジア人の少ない地域なのもあり、中国人によく間違えられる。
このあたりの観光スポットの話になり、Čiovo島にあるChurch of Our Lady of Prizidniceという教会をおすすめされた。
2023年はあと1日。
道路上にもテーブルが置かれている。
駐輪場に置いていた自転車を回収。
Trogir - Split
Čiovo島へはトロギルの旧市街から橋ですぐ渡れる。
再び別の橋を渡って本土に戻る。
少し走るとスプリト空港が見えた。広い駐車場(未舗装)があり、建物は新しい。
スプリトの都市圏に入り、民家や店が連なる。別線で自動車専用道路のバイパスがあり、交通量は少ない。これまで少なかった信号機も増えてきた。
クロアチア国内に多いスーパーマーケットチェーン"KONZUM"
パイプラインと交差する。
前方に見える山は雪が積もっているように見えるが岩の色が白く、このように見える。
ここで日本時間では年越し。クロアチア時間、UTC+1では16時。
無料の自動車専用道路が国道に並走する。自動車専用部分は制限速度100km/h。国道8号のバイパスという扱いのようだ。
日本は2024年に変わったのだが、クロアチアにいたので取り残された。まだ2023年は8時間残っている。
自動車専用道路のバイパスが合流。
風景は北海道の室蘭に似ているようにも感じる。
Split
団地が連なる。スプリトの市域人口は16万人だが、それ以上に都会に見える。
スプリトの市街地手前は幅の広いバイパスで80km/h制限。自転車レーンも歩道側に設置されている。
ビルも増えてくる。16時半に日没で薄暗くなってきた。
16時50分、宿に到着。90kmという行程の割には早く走れた。宿に荷物を置き、スプリトの市街地を観光する。
Splitの市街地散策
久しぶりに海外で宿泊したが、何もなくチェックイン手続きはスムーズに終了。
市街地をゆっくりサイクリング。
路上に駐車できるスペースも多い。
海に出ると花火をしている若者グループもいた。
スプリトの鉄道駅は日本でいえば昔の国鉄時代の函館駅や高松駅のようにフェリーへの接続を念頭に置いた構造になっている。フェリー乗り場と直結している。
久しぶりに見かけた漢字。「浪」の1文字、"RONIN(浪人)BUILDING COMPANY" と書いてある。
長いホームには人をほとんど見かけない。
路地にて自転車を置いて撮影。
どこの路地を見ても美しく、歩いていて楽しい。
バスの行先も電光掲示板で案内されている。
時間が遅く、デパートは営業時間外だった。
景色の見える展望台に向かう。
道幅が狭くなった…と思ったら階段に変わった。自転車を持ち上げて進む。
展望台より、スプリトの市街地を一望。ビルが密集していることがわかる。ダウンジャケットを着て、肌寒い中ゆっくり写真を撮っていた。
急坂を下って市街地に戻る。
宿に戻る途中も写真を撮っていた。
夕食は宿の近くにあったメキシコ料理店へ。ここでテイクアウトする。
タコスを注文したら1,100円ほどだった。珍しく現金のみの店だった。宿に持ち帰って食べたらとても美味しかった。
食後に激しい眠気に襲われ、日付が変わるまで寝よう…としたのだが起きたのは1月1日0時17分。日付が変わる瞬間は寝てしまっていた。
Splitの年越しイベント
2024/01/01 AM0:17起床。ドミトリールームの同じ部屋に泊まっていた人から「年越しの瞬間は花火が上がっていた」と聞いた。観たかった…。
新年のイベントが開催されているらしいのでそこに向かう。
イベント会場が近くなると歩いている人が増えてくる。
街を歩きながら写真を撮っていると "Chinese people is taking photo!" (中国人が写真を撮っている!)と大声で話している人がいた。アジアから来た人はこの街の中でも珍しいらしい。
0:50 イベント会場に到着。とても多くの人で賑わっていて、身動きがとれないほどだった。スリの対策をして貴重品が盗まれないように気をつけて参加。
歌詞の意味はクロアチア語?なので分からないが、楽しかった。
1時を過ぎても歩いている人が減る気配はない。カメラを持って歩いていたら何度か「カメラを持っているなんて珍しいね!写真を撮って!」と言われた。観光客が少ないこの時期、他所から来た人はどうやら目立つようだ。
細い通路もライトアップされていて明るい。
水着での立入禁止の標識。海に近いこの街ならでは。2時頃に宿に戻り、シャワーを浴びて寝たのは3時前だった。