2024.01.05 Dubrovnik - Zagreb【クロアチアツーリング8日目】
チェックアウト
この日は13時の飛行機でDubrovnikの空港から首都Zagrebへ移動する日。旅の終わりが近づいてきた。
野菜不足なので冷凍野菜を電子レンジで温めて食べる。
泊まっていた部屋は個室。
それでは出発。朝7時半だった。
Dubrovnik市街地~空港
Dubrovnik Port周辺に立ち寄った。平日の朝、これから通勤通学する人たちを見かけた。
港から旧市街へは峠越えがある。
最後に旧市街へ寄り道。
もうこの街を離れてしまうのか…と悲しい気分だった。空港まで24km、急がなければ。
ケーブルカー乗り場があった。
街を出るとひたすら上り。1車線の一方通行の道を走っていく。
国道に合流し峠越え。
峠の向こうに大型スーパーがある。市街地では土地が狭いため郊外に店が多い。
急ぐ必要があることはわかってはいるが、景色が良すぎてつい立ち止まってしまう。
道路標識にもモンテネグロの案内が出てきた。モンテネグロ国境までは30kmほどしかなく、日帰りツアーも多いらしい。
売店に立ち寄り休憩。見たことないファンタを見かけたので買ってみた。2019年頃に日本でも販売されていた「ソカタ」というフレーバーらしい。
空港横を通過。クロアチア航空の広告看板があった。
クロアチア語で空港はzračna lukaという。スキマスイッチの曲で「ズラチナルーカ」という曲名のものがあり、唯一知っている単語だった。
Dubrovnik Airport (DBV)
11時、空港に到着。自転車の分解作業をしてチェックインカウンターへ。
短距離路線のため、箱には入れずに飛行機用輪行袋で預けることにする。自転車の輪行作業もだいぶ慣れてきた。
ゆうちょ銀行のようなATM、otpbankaというクロアチアの銀行のもの。
自転車をOversized Baggageカウンターで預ける。45ユーロの追加料金がかかると公式サイトに書かれていたのだが、なぜか徴収されなかった。空港内は人が少なく、広々としている。
トラブルもなく無事、手続き完了。
荷物を預けたので時間まで空港内を散歩。フードコートも休業中のエリアが多かった。
免税店は客が全くおらず、複数レーンあるレジも1つしか使われていない。その1つのレーンにいた店員も仕事が暇なのか、スマホでゲームをしているようだった。
ノンアルコールドリンクがほとんど売られておらず、2ユーロ(320円)の500mLの水を買った。高かったが仕方がない。
人口4万人の小さな都市にある空港ではあるが、空港ターミナルビルの規模や空港設備は日本の空港でいえば松山空港並み。
夏の繁忙期はヨーロッパ各地との直行便が飛び、寒冷地に住んでいる富裕層が海水浴などをするために来るのだが冬は観光客も少なく、わずか1日4便。鉄道のないこの地域の住民の移動手段として機能しているようだった。日本ではなかなか見られない、利用者数の季節変動の激しい空港であることは空港公式サイトの利用者数統計からもわかる。例えば2019年では1月に26,000人だったが、7月~8月にはその20倍の50万人/月を超えている。
予約した際はDubrovnik - ZagrebのOU664便はプロペラ機で運航と書かれており、需要の少なさがうかがえる。
大型機にも対応。
✈OU669 DBV - ZAG
ボーディングブリッジで機内へ。
案内された飛行機は当初の予定とは違いジェット機エアバスA319。乗客も意外と多く、この日は予約が多かったためジェット機に変更となったのだろうか。
離陸。2ユーロ出して空港で水を買ったのに、結局乗ってから配られた。
今まで走ってきた道が見えた。
Dubrovnikの街を「魔女の宅急便」のように空から眺められるかと期待していたのだが、雲がかかっていたので見ることはできなかった。
飛行機は一度、ボスニア・ヘルツェゴビナ上空に入った後で再びクロアチアへ。
13時55分、Franjo Tuđman Airport Zagrebに到着。自転車は普通の荷物と同じレーンから出てきた。
Franjo Tuđman Airport Zagreb
飛行機を降りて荷物の受け取りに向かう。こちらでも自転車は別レーンからだった。
自転車をカートに載せて歩いていると警備員に止められた。「これはプレゼント用じゃないよね?」「国籍はどこ?」「パスポート見せて」と言われた。自転車は高価なものなので怪しまれることも多い。日本の税関(石川県・小松空港)でも海外輪行で怪しまれたことが以前あった。
空港の外に出る。観光案内所でパンフレットを受け取り、バス乗り場に向かう。
Uberは日本語でUberです、と久しぶりに日本語を見かけた。
建物の外に出ると空気が冷たい。15℃くらいだったDubrovnikに比べて5℃以上気温が低い。
空港からZagreb市街地まで
バスで行こうとしたのだが目の前でバスが出発。Zagreb市街地まで自転車で行くことに。
緯度は北緯45度45分、稚内よりも北にいた。
空港前の道は国道430号。空港を出ていきなりラウンドアバウト。
FLIXBUSの車庫が近くにあった。
高速道路と交差する。制限速度130km/h、4車線の道。
冷たい風の中走っていく。Domovinski橋を渡ってZagreb市街地へ。
空腹を感じたのでコンビニ休憩。
日本と同様、自転車横断帯がある。車道と信号制御が違って自転車歩行者は赤がとても長く、なかなか進めない。
ポルシェの販売店は大衆車も売っているようだった。
旧共産圏のような団地の中を走行。
Zagreb市街地観光
Zagreb市街地に入ると車も増え、ビルも増えてくる。久々に都会に来た感じがした。これまで沿岸部の田舎町ばかりを走っていたので新鮮な感覚だった。
これは裁判所の建物。
自転車道も充実していて、自転車の交通量も多い。
これは1日にここを通った自転車の台数をカウントしている。電動キックボードもカウントの対象だった。
クロアチア国内各地にあるガソリンスタンドINA、ここはFRESH CORNERがあったので夕食のサンドイッチを買う。店は賑わっていてレジにも数人並んでいた。
狭いアンダーパスを通過。
Zagreb市街地では路面電車と車が同じレーンを共用している。
近道をしようとTunel Gričというトンネルへ。
中に入ると異世界だった。
トンネルを出ると、人通りの多い通りに出た。この時点で時刻は18時、そろそろ自転車をウィーンから福岡まで運ぶための箱を自転車店にもらいにいかなければ。
19時閉店の自転車店にギリギリ間に合い、"Do you have a box for bicycle carrying?" と聞き、輪行用ダンボールをもらった。これで一安心…。店の横にあった公園で分解作業。分解作業を見ていた自転車店の店員さんが「分解するのが早いね!」と話しかけてきた。
自転車店の品揃えも見ていたが、日本よりも頑丈な鍵が多く売られており、防犯意識の高さがうかがえる。
イェラチッチ (Jelačić) 広場
分解した自転車に鍵をかけ、動かせないように駐輪場に置いてイェラチッチ (Jelačić) 広場へ。年末年始のイベントで人が多い。日本に買って帰るキーホルダーやお菓子を屋台で購入。
街の立体地図があった。
Museum of Hangovers
お酒による失敗談を展示している。信号機を壊してしまった話、気付いたら老人ホームのベランダで寝ていた話など多々のエピソードがある。こういった施設は飲食禁止が多い中、ここは酒を飲みながら鑑賞可能。Google Lensのおかげで展示の内容も理解できた。
香港から来た夫婦と一緒に館内を回っていた。
泥酔状態を再現するVRゴーグルを掛けて絵を描く体験コーナー。もちろんうまく描けなかった。
こちらは飲酒運転体験コーナー。
旅の終わり
ビールとテキーラを飲み、酔った状態で路面電車の駅まで輪行箱を運ぶ。(タクシーには大きな荷物は載せられないと断られた)数百mの距離だがきつかった…。
ザグレブバスターミナルでバスに乗り換え。
ザグレブのバスターミナル。国をまたぐ長距離路線も多い。
ほぼ定刻通りバスが到着。お酒のおかげですぐ眠れた。このバスにウィーンまで乗車。