2023.03.26 松山~玉川~今治

国道317号:松山~水が峠

 この日は10時まで雨でその後は曇りの予報だった。そこで、半日でサクッと桜を見に行けるところがないか探すと、今治市の「玉川ダム」が良さそうだった。自転車では松山~今治の国道317号は走っておらず、そこも走ってみたいと思っていた。
 松山市内は所々で桜が咲いている。愛媛縣護国神社のところや道後公園などで桜を見ることができた。

 観光客の多い松山の街を離れて、いよいよ高輪半島の山岳地帯へ。松山や今治といった大きな都市がある半島だが、少し奥に入っていくと険しい山々が多い。

 国道317号に合流。今治まではずっとこの道で走っていく。ちなみに、松山~今治間の移動では国道196号と国道317号経由では、車の場合はあまり所要時間が変わらない。

 奥道後の旅館のある地区を通り過ぎ、坂を上っていく。

 1つ目のトンネルを抜ける。

 見えてきたのは石手川ダム。ここの貯水率もテレビなどでよく報道されている。松山市民にとって貯水率はいつも気になる数字の1つ。

 国道317号旧道の跡もちらほらと見かける。

 少し雨が降ってきた。そろそろレインウェアを着よう。

 この道は国道の旧道のようにも見えるのだが、一方でダムの管理用道路のようにも見える。

 昼食にローソンで買った「焼豚玉子飯風」の珍しいおにぎりを食べた。松山東雲短期大学との共同開発らしい。味海苔と相性が良く、なかなか美味しかった。

 石手川ダムの少し上流側の公園で休憩していると、ちょうど1台の車が来た。この辺りをドライブしているようだったが、「パン余ったからあげる」と言われて1ついただいた。美味しい焼きたてのパンだった。

 雨が強くなってきたのでレインウェアを着用し再出発。

 松山市内ではあるが四国の山奥の集落らしい風景が広がる。訪れた時は菜の花も咲いていた。

 左折は高縄山方向。今回は直進し玉川方面へ。

 水ヶ峠トンネル。延長2804m、1997年完成で、これにより松山市と今治市の境にあった国道317号の不通区間が解消され、点線国道ではなくなった。長いトンネルは直線で走りやすい。

 こちらは今治市側。完成を記念した看板もある。

国道317号旧道(水が峠今治側)

 まだ雨が降り続いている。途中で止むという天気予報は外れた。さて、トンネル左側にある細い道に行ってみよう。横の細い道もかつては国道317号に指定されていた。

 かつては国道317号に指定されていた道を走ってみる。元国道とは思えないような狭い道。

 ガードレールと道路の間に30cm以上の隙間がある。うっかりしていると落ちてしまいそうだ。

 木洩れ日の滝という小さな滝がある。

 まだまだ狭い道が続く。

 松山・道後方面の登山道。

 ここが県管理の道路だった証拠。昭和○年○月○日 愛媛県のシール。

 狭いトンネル。高さも幅も制限がある。

 入口はコンクリートで覆われていたが、入ってみると素掘り。

 この先70m舗装終わり。

 ここで元国道の区間は終わりでここから先は林道になる。

 ここまで愛媛県管理のことを示す標。

 カーブミラーにも愛媛県のシールが貼ってある。

 来た道を引き返す。

 脇道に仮設道路のような橋があった。

国道317号:水が峠~今治

 国道317号まで戻ってきた。

 松山と今治を結ぶ主要道路なのもあり交通量は多い。

 下り坂が長い間続く。

 桜の木が増えてきた。玉川ダムまではもう少し。

 玉川ダムの近くに到着。この時点では雨はもう降っていなかった。

 高知のアイスクリンやりんご飴など、屋台もいくつか出ている。

 ここで自転車の写真を撮影。

 惣社川を挟んでダム湖の反対側へ。

 雨が降り続いていたのもあり路面は冠水。

 玉川湖でカヤックも漕いでみたい。夏になったらやってみよう。

 ダムを渡って国道へ戻る。

 しばらく走って今治市街方面へ。途中には国道196号今治道路の工事原画を見かけた。

 明るいうちに今治市街地に入る。

 「ドンドビ交差点」という変わった名前。漢字では「呑吐樋」と書く。呑吐樋とは川から押し寄せる海水を呑んだり吐いたりする樋門を指す。

 少しだけ今治市街地を走ってみる。

 古い店舗も多い。

 夕食は重松飯店。開店時間10分前に行ったのだが、長蛇の列だった。

 今治名物、焼豚玉子飯。

 今治駅に向かう。ちょうどサイクルトレイン対応の普通列車が来るようだった。

輪行:今治~松山

 今治駅にて。駅に自転車店が併設されているのは珍しい。

 駅前にはサイクルステーションというレンタサイクルの貸し出し等を行っている施設がある。しまなみ海道サイクリングロードの発着点にふさわしい設備を備えている。

 帰りはサイクルトレインで輪行。輪行袋に入れず、さらに追加料金もかからないサイクルトレインが期間限定で運行されている。私鉄では散見されるが、JRグループでは珍しい取り組み。

 1時間半乗車し松山駅へ。特急列車の方が断然早く着くのだが、普通列車の一部では自転車をそのまま運べるため、輪行作業にかかる所要時間を考えるとそこまで大差がないかもしれない。

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